■ この時代を乗り切るヒントは呼吸にあった! Part 8

■ この時代を乗り切るヒントは呼吸にあった! Part 8【呼吸リズムと身体の共鳴リズム】
【ナチュラルハイ】

私は以前マラソンをやっていたときにいわゆる「ナチュラルハイ」状態を経験しました。それはランニングの最中に突然やってきました。その感覚は例えて言うと、このまま足の回転を上げて行くと空中を飛べるのではないかと錯覚するほどの快感でした。これは脳内にエンドルフィンというホルモンが多量に分泌されていたのだと思われます。

また私は呼吸法や瞑想などを25年以上続けていますが、いままで何度も「ナチュラルハイ」状態を経験しています。経験が浅かった頃はそれらは予告無しに突然やってくるもので、意図的に再現できるのではないと思っていました。しかし今はある規則性があることが分かってきて再現が可能であることが分かるようになりました。それは例えていうとコップに水を注いでいくと満杯になり、あふれてこぼれ落ちるように、ある意識の飽和状態を超えるとナチュラルハイになると言えます。

【呼吸リズムと身体の共鳴リズム】

ところで人は緊張したり落胆すると普段通りのパフォーマンスが出来なくなります。本番で何か一つ手順を間違えたりしただけで緊張は簡単に襲ってきます。すると心拍数は上がり、血流が悪くなり、筋肉は硬くなり、頭の中が真っ白になります。特に勝敗結果が明確に出るアスリートの世界では最後の勝敗を分けるのは精神力(メンタル)だと言われています。肉体と同時にイメージトレーニングなどのメンタルトレーニングをしているのです。肉体を意思どおりに動かすためには「肉体と精神の共鳴リズム」が最大の鍵なのではないでしょうか?

過去の記事で何度も、身体の生命維持に関わる重要な器官と機能である呼吸・心臓・脳は、お互いに絶えず影響を受けては影響を返しながら共鳴して生命維持をしていることを申し上げています。これがコヒーレンス(Coherence)、一貫性、あるいは「身体の共鳴性」と呼ばれているものです。つまり身体の生命維持に関わる器官や機能が互いに影響を受けながら共鳴しながら働いているのです。

この共鳴は心臓の心拍変動のリズムとして視覚化できます。そして心拍変動のリズムは呼吸のリズムと共鳴しています。従って呼吸のリズムによって身体が共鳴しているのです。「ナチュラルハイ」とは、最もよい状態の「身体の共鳴リズム」と言うことができます。最適な呼吸リズムを身に着けることで自律神経系の働きを正常化することに効果があります。従って自律神経が支配している身体全体の健康に効果が期待できます。

それでは最適な呼吸リズムを身につける方法NO.1をご紹介します。



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