ヒーロー不在の世の中にこそヒーローは必要だ

 ヒーロー不在の世の中にこそヒーローは必要だ chiBatman spotted in Japan

【バットマン登場に話題沸騰】
 
皆さんはBATMANご存知だろうか?言わずと知れたアメリカン・コミックの代表的スーパーヒーローだ。バットマンはティム・バートン監督によって実写化され次の作品が待ち望まれている。
 
ところが今月8月26日頃、日本にバットマンが出現したというニュースがその映像とともにツイッター上で公開されるやいなや話題騒然となっている。そして瞬く間に「バットマン日本に現る」といういくつかの英語版の記事がオンラインニュースに投稿されたのだ。
 
私も8月27日この記事を知り、掲載されていた動画を見てそのリアルなバットマンに釘付けになった。どうやらこの動画は東京と千葉を結ぶ湾岸線という首都高速道路を走行しているバットマンの隣の車線を走行していた車の同乗者が見つけそれを追跡しながら撮られたもののようである。
 
そのバットマンはまるで実写版バットマンの映画から抜け出たようにリアルなコスチュームをまとい、そして圧巻はその三輪バイクの忠実なまでディテールを再現した改造マシン、それに乗って走行する姿はどこからどう見ても2012年の作品、The Dark Knight Risesに登場したバットマンそのものなのである。
 
その投稿動画には、同乗者の誰かが「あ、バットマンだ!」と叫ぶとそれを見た全員が思わず笑い出す声が聞こえる。きっと誰でもあれほどリアルなバットマンを自分の車が走る隣の車線で見かけたなら最初は度肝を抜くと思うがすぐに笑い出すに違いない。それほどリアルなのだ。それがこちらだ。
CHIBATMAN – Batman Prefektur Chiba Japan


【見よこのリアルさを】

 
千葉ッマンと呼ばれているバットマンの走行写真 He is called chiBatman and the photo was taken by somebody

千葉ッマンと呼ばれているバットマンの走行写真 
He is called chiBatman and the photo was taken by somebody
The brain works for cleaning out harmful waste materials during sleep

映画「The Dark Knight Rises (2012) でバットマンがバットポッドで登場するシーン
The first apprarnce scene of Batman in the The Dark Knight Rises (2012) 
【そしてついにテレビ局が取材に動く】

 
ところで8月28日ついにテレビ局が動いた。テレビ朝日系のグッド!モーニングという番組で話題の千葉ットマン(chiBatman)の正体を明かすべく突撃取材が行われた。
 
その正体は40代の会社員で港湾でコンテナのメンテナンスの仕事をしている人で「みんなを笑顔にしたい」という思いから3年前からバットマンの出で立ちで街を走行しているというのだった。特別仕様のバイクはエンジン以外の部品を輸入し、自らコツコツと改造したのだという。改造に要した費用は60万円なのだという。それがこちらである。
 

千葉ットマンにインタビュー&素顔公開!
 
これはもはやコスプレを楽しむというようなレベルではない。明らかに筋金入れの根性が入っていると言わざるを得ない。この姿で街をさっそうと走行するバットマンを偶然にも見かけた人は誰でも笑顔になることは容易に想像がつくというものだ。彼の活動の動機である「みんなを笑顔にしたい」という思いは見事に実現されている。まるで街中の誰もを笑顔にするという魔法を振りまいているようなものだ。
 
ちなみに皆さんが気にしている「これで公道を走っても大丈夫なの」という心配はどうやら無用のようである。というのは二輪車(バイク)であればヘルメットは着用しなければならないが、これは三輪車、つまりオープンカーなのでヘルメットの着用は不要なのだそうだ。また暴走愛好者がマフラーなどを改造して騒音をまき散らしながら走行しているが、このバットポッドは不正改造ではないようだ。この点に置いてもこのこのバットマンは正義感あふれる紳士なのである。
 
【ヒーローを真似る】
 
ところで以前、タイガーマスクと名乗る人が孤児院に匿名でランドセルの寄付をしたことを覚えていますか?タイガーマスクとは言わずと知れたプロレス漫画のスーパーヒーローである。また最近ではルパン三世を名乗る人物が和歌山市に義援金を持って現れ、実名を明かすことなく立ち去ったというニュースも報道されました。想像するにその名を語り寄付をした人はタイガーマスクやルパン三世というヒーローの生き様を模倣することで自分で自分の正義感を実際の行動へと奮い立たせたのかもしれません。
 
タイガーマスクは孤児院で育ち、孤児たちに夢と勇気を与え続ける漫画とアニメのスーパーヒーロー
タイガーマスクは孤児院で育ち、孤児たちに夢と勇気を与え続けるスーパーヒーロー
 
誰にとってもヒーローは必要だと思います。ヒーローは娯楽のためのエンターテーメントとしてではなく、自分という名も無き小さな存在を超えた圧倒的な憧れの存在なのです。そのヒーローに少しでも近づきたいという思いが名もない人生に目標と価値を与えるのだと思います。
 
ヒーロー不在の世の中にこそヒーローは必要だと思います。「みんなを笑顔にしたい」と動機で人生を頑張っている人はみなバットマンと同じです。そんなあなたこそヒーローになるにふさわしい人だと思います。
 
 
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