■ ニューヨーク市の炭酸飲料の大きさ規制

ニューヨーク市の炭酸飲料の大きさ規制【自由と自己責任を問う】

ニューヨーク市の炭酸飲料の大きさ規制 NYC Bans Big, Sugary Drinks at Restaurants 

アメリカのニューヨーク市は、市民の肥満対策として、レストランや映画館などが販売する炭酸飲料の容器の大きさを制限する新たな条例案を可決しました。この賛否両論の条例案とは?


【肥満はもはや社会問題である】 


肥満が社会問題化するアメリカ。肥満は糖尿病の最大の原因であり、その糖尿病は心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化、腎不全など深刻な病気の原因となり、その結果、医療費を押し上げる大きな要因と

なります。

ニューヨーク市は、糖分を含んだ炭酸飲料の飲みすぎは肥満の原因となるとして、炭酸飲料の容器の大きさを制限する新たな条例案を市の衛生局の委員会に提出し、13日賛成多数で可決されたのです。

アメリカでも初めてとなるこの条例は、市内のレストランや映画館などが販売する炭酸飲料の容器の大きさを470 mlに制限するというものです。

この条例に対し賛否両論の物議が起こっているようです。例えばアメリカの映画館といえばポップコーンとコーラなどの炭酸飲料が映画の肴(おつまみ)として定番ですが、なんとこれらが売り上げの25-35%だそうです。ちなみにカップはS,M,L,特大サイズがあり定番のLサイズは1リットル程度でしょうか?

映画館にとってはサイズが規制されたら経営的に死活問題ですね?また客にとっては「470mlなんて飲んだ気がしないよ。だいたい何で行政がカップのサイズまで決めるんだ?」といった反発が多いのでしょう。

【自由とは自己責任の上にある】  

自由の国アメリカ。個人の意思が優先されるアメリカ。資本主義が優先されるアメリカ。でもここに来て個人の嗜好品である炭酸飲料のサイズまで規制しなければならなくなったのは解決しなければならない深刻な事情があることを露呈しています。

このデモに参加していたプラカードには「

俺のカップサイズはおまえらには関係ねえよ!(My size is not your business.)
」と書かれていました。

が、しかし、こんなプラカードもあっていいんじゃないの?「

自由とは責任の上に成り立っているんだぜ。あんたの自由のつけを何で俺らが支払うんだよ。

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