何もしないことを楽しむ(豊かな人生を送る秘訣)

何もしないことを楽しむ(豊かな人生を送る秘訣

強迫観念に囚われた心が人生を不自由にしている

先日、従妹の長姉(長女)が息子と娘を連れて父の仏前にお参りに来てくれた。従妹の長姉(長女)は近くに住んでいて生前の父を実の父親のように慕ってくれていました。彼女はしばしば我が家に顔を出しては故人と話をしてくれていました。その長姉(長女)が私もめったに会う機会の少ない息子を連れ立ってお参りにきてくれたのです。

聞けば彼は県外で教職についているとのこと。休暇をとって帰省したとのこと。お参りはほぼ10分程度だったかな?彼に仕事のことを尋ねると、とても忙しく、色々なことがあって気が休まらないようなことを言っていた。私は彼に、「今日は親子水入らずでゆっくりして戻って下さい」と別れの挨拶した。彼らがと別れた後、母親が用意していたものを渡しそびれた(渡さなかった)ことに気づき、彼女に電話すると、またいつか取りに来るとのことだった。

その夕方、長姉(長女)が渡しそびれたものを取りに寄ってくれた。私が、「今日でなくともよかったのに」というと、彼女は、「たった今息子を駅に送っ他その帰りだから」と言う。「はあ?」。聞けば彼は、「こちらにいても何もすることがない。たっだら少しでも早く帰って仕事をこなすほうが却って安心できる。」帰省滞在時間はわずか3時間足らず、帰省に要した時間はそれより長い片道4時間以上である。

このように仕事から身体は離れているのに心を切り離すことができない人がなんと多くいることか。これは仕事中毒なのか?まるで禁煙プログラムを開始した人が陥る禁断症状に似ている。仕事をしていないと禁断症状がでるようなものだ。人生を豊かなものにしてくれるはずの仕事が逆に人生を不自由にしている気がしてならないのです。

Taste the sense of tranquility (the secret for a fuller life)

何もしないことを楽しむとは

以前、ドイツ人の友人から連絡があり(彼はいつも突然に連絡してくるのだが)タイのパタヤで会わないか?積る話もあるし、相談したいこともあるし。予期せぬお金が入ったので旅費は俺が出すので。と言うので私は万障繰り合わせてタイに飛び、パタヤで彼の定宿にしているホテルに1週間滞在したのです。

私は毎日、ホテルのバックヤードにあるプールでリラックスし、歩いてすぐのストリートにあるタイマッサージ店でタイ式マッサージを受け、タイ料理を満喫し、その合間に彼のあちこちでの武勇伝に腹を抱えて大笑いし、彼の出版の相談などにも乗っていました。

そのホテルは彼好みの三拍子そろったホテルでした。それは静かで環境のよいロケーション、食事が美味しい、そして経済的でした。宿泊客のほとんどはヨーロッパ人でいわば旅慣れた人たち。彼らの多くはひながプールサイドでプールサイドベッドで読書、昼寝、ソフトドリンクを飲み、暑くなったらプールに入り、またプールサイドベッドへ戻るの繰り返しです。

彼らにとっては別に旅行地で観光するわけでもなく、ホテルでのんびりと何をするわけでもない過ごし方が一般的というか慣れているというか、いわば何もしないことを楽しんでいるように思えます。こう言うと、ヨーロッパ人は長い休暇があるからできるんだよ、という声が聞こえてきますが、果たしてそうでしょうか?これは休暇の長短ではなく、旅慣れしているからでもなく、豊かな人生とそのライフスタイルいうマインドセット(心)やメンタリティ(精神性)が違うのだと思います。

Taste the sense of tranquility (the secret for a fuller life)

忙しい心には喜びが染み込む余白がない

日本伝統文化はすべて余白を楽しむ、あるいは余白を活かす文化だと言えます。例えば墨絵です。白い和紙をキャンバスとしてそこに墨で文字や絵を描きます。ある文字や絵が躍動感や臨場感あふれる文字や絵として見る者の心に伝わるのはキャンバスに余白があるからです。

もし和紙と言うキャンバスに文字や絵が隙間なく描かれていれば躍動感よりも圧迫感が見る者の心に伝わるでしょう。これと同じで忙しく動いている心には余裕という余白がありません。これでは日々の気づきや感動が心に染み込む余白がありません。

例えば旅行で感動的な場所を巡っても心眼で見るのではなくカメラのレンズを通して見ます。そしてその感動を心に記憶するのではなく、その場所をカメラに記録するのです。経済的な豊かさは必ずしも心の豊かさとは比例しないのです。

何もしないことを楽しむ(豊かな人生を送る秘訣)

何もしないことを楽しむ方法

何もしないことを楽しむと書くと、「何もしないことが本当に楽しいのか?」と言う声も聞こえてきそうです。私はこう答えます。三丁目のスーパーの隣にできたラーメン屋の塩ラーメンは本当に美味かった。と誰かに言われても、まだ味わってない人には美味いか、まずいかはわかりませんよね。これと同じでまずは何もしないことを味わって見て下さい。では何をどうするのか。

私がお勧めするのはヨーガの完全弛緩法です。これは仰向けに寝て、両手、両足を軽く開き楽な姿勢をとります。そして手、足、胴体、首、頭など手の指一本すら意識的に動かさないようにします。身体をまったく動かさないようにすることで、いつも意識している肉体から心を切り離すようにするのです。

この時、特に重要な注意点が3つあります。それは身体で最も緊張する部分の緊張を緩めることです。それらは眉間、目、口の3つです。心の緊張は眉間の緊張、つまりしわとして現れます。心の緊張は目の動きとして現れます。目は一切動かさないようにします。心の緊張は口に現れます。歯を食いしばっていたり、口の周りの筋肉を緊張に現れます。

Credits: Under the Guidance of Yoga Guru Smt. Hansaji Jayadeva Yogendra. Director, The Yoga Institute.

まずは10分間やってみましょう。眠ってしまうかもしれません。構いません。それは眠りの質と量が十分でないためです。あるいは気がつけばこの後の用事や仕事のことを考えているかもしれません。構いません。そのときは吐く息の音を聞きながら肉体が透明になっていく、あるいは空気に溶けていくように感じましょう。

目覚めるときは必ず次のようにしましょう。感覚のなくなった肉体の感覚を探るように両手の親指と人差し指を軽くタッチします。離して次は中指と親指、離して次は薬指と親指、離して次は小指と親指。そして次は足に意識を移動して、足の親指を軽く動かします。手と足の感覚が戻ったところで目を開け、しばし身体のリラックス感と軽くなった喜びを味わってから、身体を横にしてゆっくりと起き上がってみましょう。

これを続けていくと「何もしないことを楽しむ」という感覚の基礎が出来上がっていきます。そしてストレス起因の症状が出ている人には自律神経をバランス化して不調を回復させる効果も期待できます。実際に私はこのヨーガの完全弛緩法で不調から回復しましたので実証済みです。以下の記事を参照ください。

死んだふりは究極のストレス解消法

私は自身の経験として究極のストレス解消法は「死んだふり」だと確信しています。私は西洋医学的処方が全く効果が出なかった自律神経のアンバランス(失調)による重い症状をこの方法で自ら回復させた経験を持っています。さらに驚くべきことはその治療効果がわずか数日で現れたということです。

何もしないことを楽しむ(豊かな人生を送る秘訣)

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