治癒の真実(末期がん生還者の霊感的メッセージ)

治癒の真実(末期がん生還者の霊感的メッセージ)

ルイーズヘイ(Louise Hay, 1926-2017)  

ルイーズヘイは不幸な幼少期を経て、高校を中退し社会的なスキルを得ることなく社会に放り出され、あるとき思考と病気には因果関係があることを発見し、やがて思考によって病気を回復する方法を確立していきました。51歳のときに子宮がんを発症しましたが、その方法を自身で実践し、6か月で治癒し、それが正しいことを自ら証明しました。

ルイーズヘイはその体験をもとに You can heal your LIfe を書き上げ、世界30ヵ国で翻訳され、全世界で5000万部を売り上げました。思考と治癒との関係を明らかにした名著です。そして1987年、62歳でヘイハウス(Hay House)を創設しました。2017年、91歳でこの世を去ったルイーズヘイは奇跡の人として世界中の人に尊敬され、その教えは今も生き続けています

Louise Hay, 1926-2017

Hay House Heal Summit July 25-31, 2018

ヘイハウス(Hay House)はルイーズヘイ(Louise Hay, 1926-2017)が1987年に創設した出版社です。世界中の名だたるメンターの出版、ビデオ、ワークショップなどをオンラインとオフラインで主催しています。

そして2018年7月25日から31日までHay House 主催のHeal Summit が開催されました。これはケリーノーマンゴア(Kelly Noonan Gores)が撮ったHeal (治癒)というドキュメンタリー(2017年)がもとになっています。

これはHeal(治癒)をテーマにその道のスペシャリスト、体験者をインタヴューしたもので18のエピソードから構成されています。私もこのサミットに参加し、エピソードを観ました。

Hay House Heal Summit July 25-31, 2018

Hay House Heal Summit July 25-31, 2018

How authenticity Heals You by Anita Moorjani

今日はその中で私が最も感動したエピソードを一つ解説を交えてご紹介します。実際、私はそれを現在まで2度観ましたが、2度とも目に涙があふれるほど感動しました。それは「いかに確信が治癒をもたらすのか(仮訳)」と題したアニタ・モリジャニのエピソードです。

How authenticity Heals You by Anita Moorjani

How authenticity Heals You by Anita Moorjani

簡単に彼女を紹介しておきます。インド人の両親のもとシンガポールで生まれ、その後、香港で育ちます。そしてイギリスに留学して教育を受けています。2002年に悪性リンパ腫を発症し、2006年までにはリンパ種は全身に転移します。そして2006年2月2日、入院先の香港の病院で多臓器不全で昏睡状態に陥ります。臓器は一つずつ機能を停止しはじめ、いよいよ人生最後の瞬間を迎えました。

病室には夫、実母がいました。そしてインドにいる弟に臨死の連絡が入ります。その時、彼女は臨死体験をします。肉体から霊体が抜け出て別次元へと旅立ち始めます。病室ではドクターとナースがあわただしく処置を始めていました。彼女はその別次元で先に亡くなった実父と出会い、人生を変える気づきを体験し、病気の真の原因を悟り、まだ死ぬべき時が来ていない理由を悟ります。そして肉体に戻ることを決心したのです。

アニタのエピソードの概要

まずはアニタのエピソードの概要をお伝えします。

1. 2006年2月2日、私は末期がんで昏睡状態となり人生最後の瞬間を迎えました。

2. 私はチューブにつながれた肉体を離れ、それまでの苦痛と不自由から解放されました。

3. 別の世界に入った私は、死んだ父親と出会い、生前の両者の確執が氷解しました。

4. 別の世界では、私は無条件の愛に包まれている感覚がありました。

5. 私はなぜ私ががんになったのか、その本当の理由がわかりました。

6. 父は私に今の世界(肉体)に戻れば私は贈り物を手にすることができる。もし今の世界(肉体)に戻らなければ贈り物も手にすることなく、また別の世界にももう戻ることはできないと伝えていることがわかりました。

7. 私は二度と不自由な身体に戻りたくなかったのですが、今の世界(肉体)に戻る決心をしました。

8. 私が決心をした瞬間、私はがんになった理由も末期がんから完全に回復する確信もありました。

9. 昏睡状態から目覚めた当日、私には愛する主人、母親、弟がそばにいました。私は昏睡状態の間に担当医師がした処置や会話を言い当て医師を驚かせ、「私はもう大丈夫」と家族に言いました。

10. それから5日目には医師は触診によって腫瘍が60%-70%ほど小さくなっていると言いました。

11. 1週間(7日目)には医師は検査によって腫瘍が小さくなっていることをデータで明らかにしました。

12. 3週間(21日目)には医師は再検査によって腫瘍が消失(確認できない)ことを明らかにしました。そのころまでには私は随分と体力が回復していました。

13. 5週間(37日目)までにリンパ節生検と骨髄生検の精密検査でも腫瘍が確認できませんでした。そして退院したのです。

14. 私は2017年の現在までがんから生還し、再発と転移も確認されていません。

アニタからの重要なメッセージ

続いてアニタからの重要なメッセージをお伝えします。

死の意味

私は臨死体験において生命の本質を直感的に悟りました。それは死とは生命の本体(本質)が肉体から離れる(捨て去る)ことであり、同時に性別、文化、人種、宗教、局面、視点など私の人生で刷り込まれたあらゆる属性からも離れる(捨て去る)ことです。生命の本体(本質)に戻ることなのです。

生命の本質

命の本体(本質)は純粋な意識です。自我(エゴ)意識は存在しません。無条件の愛を持った意識、たぶんそれは神と呼ばれるものですが、私はそれとつながっています。死んだ父親も純粋な意識であり、意識がつながることで完璧に意思疎通ができます。そこには誤解など生じる隙もありません。私も誰もが無条件の愛の意識(神)の体現した生命体です。

がんの原因

私は臨死体験において、私ががんになった理由が何なのかを直感的に悟りました。それは恐怖でした。私の人生において多くの恐怖が私が愛に満たされているという喜びを奪っていたのです。愛と恐怖は共存できないのです。私の国も私の暮らす社会も多くの恐怖でいっぱいです。教育も人との競争と先を争う恐怖で満ちています。医療もしかりです。健康と幸福を啓蒙するのではなく、病気に対する恐怖を啓蒙しています。宗教もしかりです。宗教は死後の世界の恐怖をサービス提供の理由にしています。しかし私が体験した臨死体験は死は恐怖どころか、喜びに満ちていました。

生還する意味

私は臨死体験において、私がなぜ肉体に戻らなければならないのか、私に用意されている贈り物は何なのかを直感的に悟りました。それは再び肉体に戻って恐怖に支配された人生を終わりにし、愛と喜びに満ちた新しい人生を始めるということです。何故なら私たちは本来、無条件の愛に包まれて生まれているのです。愛と恐怖は同時に存在することはできません。私は現在こうして全身に転移していた末期がんから完全に生還し、人生を変える本当の気づきの体験を皆さんと共有しています。これが私に用意されていた贈り物です。私にとってがんもまた贈り物なのです。

私のコメント

このアニタ・モリジャニの実話は決して特殊なケースではありません。確かに臨死体験は誰もが意図的に体験できるものではありませんが、臨死体験を気づきの瞬間と置き換えてみれば誰もが可能なことだと思います。

誰でも、あることを真剣に考えていると、あるときそのヒントや解決法が外からではなく内から湧き上がって来る瞬間があります。こういうときは決まってそのことを考えていないときにやってきます。つまり対象から思いが切り離されたときに気づきの瞬間がやってきます。

アニタ・モリジャニはインタビュアの質問で「がん患者に対して何かアドヴァイスがあれば聞かせて下さい。」に対して、「がんの恐怖に集中してはいけません。 がんの恐怖から離れるようにしてください。」と言っています。

恐怖から生まれるものは恐怖です。恐怖は連想ゲームのように最終的に死を連想します。こうしてがんの最悪のシナリオを自分で書き、気が付いたら自分自身でそのシナリオ通りに演じるようになるのです。がんイコール死ではないのです。

アニタと同様、ルイーズヘイも子宮がんから生還しました。どちらも思考を変えることでがんを克服したのです。それは別の言い方をすれば、がんの原因となっている因子を身体と思考から切り離し、免疫力の働きを最大限に活性化した結果だといえます。

免疫力を活性化することががん治療における最優先事項であることは科学的に証明された周知の事実です。しかしそれに相反するように現代医療においてはがんの標準治療、つまりがんに対して最優先で行うべき治療、それは外科療法、放射線療法、そして化学療法(抗がん剤)という三大療法ですが、悲しいかなそれらはすべて免疫力の働きを下げるものばかりです。別の言い方をすれば治療という名のもとに、身体に備わったがん細胞に対抗する戦力である免疫力をわざわざ抑制しているのです。

つまりがん治療を受けて生還できた人は、治療によって下がった検疫力を自力で上げることができた人ということになります。今欧米では患者にとってがんの三大療法は、標準治療、最優先、あるいは積極的に実施すべき治療ではなく選択肢の一つとして理解する啓蒙や思考が広まっています。

多くの人が医者からがんと診断されるとイコール死という恐怖でいっぱいになるに違いありません。医者はすぐにがんの標準治療(三大療法)による治療方針をあなたに提案するでしょう。医師から提案された治療に対して、あなたは予想されるリスクや生活の質(QOL)の低下などの予後リスクを聞き、納得して同意する必要があります。

しかしそのときあなたが一般的ながんに対する治療法の知識や情報を持ち合わせていなければ、医者の提案があなたにとってベストかどうかを疑うことすらできません。ましてや医者の提案に対して別の医者による見解(セカンドオピニオン)を受けることを提案する、あるいはあなたが希望する他の選択肢を提案することもできません。

もしあなたが一般的ながんとその治療に対して無関心、あるいは無知のままがん告知を受けたのであれば、積極的、消極的に関わらず、医者の提案に意見を挟むことなく同意することになります。そしてその後はあなたの生活は治療スケジュールにそって進行することになります。それからがんや治療の学習を始め何か疑念が出ても治療方針を変えることはほぼ不可能でしょう。

あなたはがんと診断されたときに短い時間で多くの重要な決断をしなければなりません。あなたにとって後悔しない決断をするためには、がん告知をされた時ではなく、健康なときに知識や事例などを学習することが不可欠です。さらに大切なのは知識を持っているかではなく、人生観や死生観を持っているかどうかです。なぜならば人生に関わる重要な決断をするときは、あなたがどう生きたいのか、どう死にたいのか、というあなたの人生に対する価値観に基づいて重要な判断をするべきだと私は思いますが、あなたはいかが思われますか。

文責 ヴェーディックレメディ 代表 増田 和志(Kaz Masuda)

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