アーユルヴェーダ紀行 2015 #3

アーユルヴェーダ紀行 2015 Ayurveda Travelouge 2015

ドイツの医学教育にアーユルヴェーダが導入されている

患者さんの治療のお世話に合間に私は病院長のDr. Rameshと面談をする機会を得ました。彼は過去に数回ドイツの医学関係者に招聘されて現地でアーユルヴェーダの講義をしたと語ってくれた。話の内容から一部のドイツの医学教育にアーユルヴェーダが導入され始めたようなのです。

ドイツという国は近代医学を生み出したのみならず自然療法も古くから行われています。特にバーデンバーデンの温泉療法、あるいは水治療法は有名ですね。また稀有の思想家であったシュタイナーも自然療法をさかんに勧めた1人なのです。彼らは古代インドのヴェーダの思想に彼らと共通の思想を見出していたのだと推察いたします。従ってアーユルヴェーダを生み出したインド人以外でドイツ人が最もアーユルヴェーダを理解、あるいは評価しているのかもしれません。

Dr. Rameshが「ドイツ人はあることに一心を捧げる、あるいは献身的な人々ですからね。」と言ったので、私は、「日本人もよく似ていますよ。」と切り返した。

ローテクだがハイタッチ

医療ツーリズムとは国境をまたいで医療サービスを提供、受診することを言います。どうやらセレブ(お金持ち)がその国では受けられない特殊な医療、あるいは高度な先進医療を他の先進国に出かけていって受診するというのがおよそのイメージでした。実際に先頃問題となったタイに出かけてタイ人女性の子宮を借りて代理出産するというのものその一つです。

またDr. Rameshはある医療ツーリズム国際会議にも招聘されたときの話をしてくれました。参加者のほとんどは高度医療を自負する医療関係者や製薬、医療機器会社の中にゆういつアーユルヴェーダ医療関係者として招待されたというのです。会議では先進医療技術、機器、新薬などの優位性をメリットにどう医療ツーリスムを呼びこむかというのがメインテーマのようだったと言います。

さて会議はDr. Rameshのスピーチとなりました。彼は日々の診療で国内のみならず多くの外国人を受け入れ治療しています。医療ツーリズムというネーミングができる以前より行っています。アーユルヴェーダ医学も西洋医学同様に進化を続けています。症例と臨床を重ね証拠に基づく医学(EDB)として医療技術を進化させ、同時に新薬の開発や既存薬の改良などにも進化が見られます。

西洋医学が症例治療や高度医療と診断技術、ハイテク(High Techenology)に大きく軸足を置き、反面、患者の訴えを聴く時間と忍耐からその軸足を離しているように思われます。しかし私たちはアーユルヴェーダ医学においては、患者の訴えに忍耐と時間をもって聴き、医師の五感をフルに使って診断をし、そして多くの薬草から作った薬剤を多くの人の手を使った治療を施しています。Dr. Rameshはスピーチの最後をこう締めくくった。

アーユルヴェーダは、ローテクですが(Low technology)ハイタッチ、高度な医療コミュニケーション(High Touch)を行っているのです。

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