アーユルヴェーダ紀行 2015 #2

アーユルヴェーダ紀行 2015 Ayurveda Travelouge 2015

この物語の舞台

この病院はアーリャ・ヴァイディヤ・シャラ・コッタカル(Arya Vaidya Sala Kottakkal, Ayurvedic Hospital & Research Centre, Delhi)といいます。本部はケララ州のコッタカルにあるのですが、ここはそのデリーブランチです。インディラ・ガンジー国際空港(IGI)より車で45分ほど到着するので外国からの入院患者にとっては便利な立地と言えます。またデリーにはデリーメトロという地下鉄(ときどき地上に出ます)が走っていますが、カルカドーマ(Karkardooma)が最寄りの駅になります。そこから1kmほどです。

この辺りは学術立地区域ですので公的機関、教育機関、病院などが立地しており商業施設や寺院などが周りになく緑が多く比較的静かな区域となります。このデリー病院・研究施設はケララ以外のブランチで最大の規模で4階建ての病棟が2棟あり、入院のための病床が35、また外来もあり、病院スタッフは総勢100人程度、その内6名の医師と看護師が24時間体制で入院患者を管理しています。

世界中からの患者で満杯(あるアメリカ人患者のケース)

このアーユルヴェーダ専門病院は今や世界中からの入院患者で満杯状態でした。増え続ける国内外からの入院患者にベッド数を増やす必要性があり、現在新病棟が北側に建設中です。聞くところによると工期が遅れているようでとっくに完成していなければならないのにとある医師が教えてくれました。確かに作業を見ていると手作業の人夫が多く見受けられました。日本式の機械化と建設技術をもってすればもっと早く完成するのだろうにと感じました。

あるインド系アメリカ人は彼の家系的疾患である重篤なリューマチを西洋医学とその医薬品を一切止めこのアーユルヴェーダ治療にリスク、時間、お金を賭けたと言います。あれから30年(ここは綾小路きみまろ風で)、不治の病であるリューマチを克服したと私に語ってくれました。

彼は若いときにリューマチが発症しステロイドを10年間使い続けたと言います。しかしそれでも症状は治らない、それどころか悪化していくことに西洋医学のアプローチに疑問と苛立ちを覚えたと言います。彼の両手の指の関節はその一部が軽い変形をしていましたが、これはアーユルヴェーダの治療を受ける前の変形で、アーユルヴェーダ治療を受けた後はまったく変形も痛みもなく維持されているとのことでした。

彼は毎年同じ部屋を予約するそうです。その部屋の予約が取れるタイミングに合わせて仕事や家庭の事情に都合をつけて約18日間の治療を予約するそうです。今年で14年目の治療となるそうです。アーユルヴェーダ治療の有効性を自らの身体で証明した彼が今までこの病院での治療を勧めた人数がなんと100人近いと聞きとても驚きました。彼はこれを善意の気持ちで自分の出会った人で病気に苦しんでいる人々に薦めているのだそうです。私はこの期に及んでアーユルヴェーダの伝道師に出会った気がしました。

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