Iom Feedback Hardware

ストレスは自律神経を介して身体にストレス反応を及ぼす

生きている限りストレスからは逃れることはできません。ある程度のストレスは生体にとって必要です。人間が成長するためにもストレスは必須です。実は健康を保つためにもストレスは必須なのです。

働けば休むように、緊張のあとは弛緩しなければ健康は維持できません。問題なのは精神的なストレスです。身体は休んでいても精神的なストレス身体に反応し続けて身体を徐々に蝕んでいく。精神的な興奮が、自律神経を興奮させ、結果、免疫系を低下させてしまいます。

それはそれらの働きが自律神経の働きを干渉しているからです。心身が怒りや心配などの状態にあるときには、自律神経の交感神経が優位になっていて、反対に心身が落ち着いて楽な状態にあるときには、副交感神経が優位になっています。

つまり自律神経が興奮、あるいは亢進すると心拍数も皮膚発汗も増大し、反対に自律神経が落ち着くと心拍数も皮膚発汗も減少するのです。

別の言い方をすれば生体がストレスを感じているときは、自律神経の交感神経が優位になり、反対にリラックスしていてストレス反応がないときには副交感神経が優位になっています。

バイオフィードバックで不随意器官の働きをモニターする

ところで心拍数変動性(HRV)と皮膚発汗度(SCL)は一つのストレス指標とされています。ストレス度、同時にリラックス度を測定するときの目安となる生体データと考えられています。

PCに接続したWild Divine™はiom(アイオム)という小さなハードウエアを開発しました。これは3つの指に接続してUSB経由で生体のバイオデータを計測します。

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それをストレス緩和と心身バランスを取り戻すためのセルフ・トレーニング中は計測するだけでなく、同時にPCモニター画面にその数値がグラフとなってリアルタイムで表示されます。それは自動的に保存されますので、後でまた再表示、印刷などをすることができます。

心拍数変動性(HRV)というのは心臓が鼓動する強弱(振幅)と間隔(長さ)を計測して波形として表示することができる。心臓の拍動は呼吸のパターンと干渉して変化することが確認されています。

例えば浅くて早い呼吸のときには、心拍数変動性(HRV)も相対的に振幅が小さい、短い波形となり。反対に深くてゆっくりと呼吸を行うと心拍数変動性(HRV)も相対的に振幅の大きい、長い波形となる。心拍数変動性(HRV)は、呼吸によって交感神経と副交感神経の切り替わりのタイミングが心拍数の変動性とその動きを視覚化できると言えます。

このように呼吸と心臓の干渉、あるいは連動性をよく理解して、その人の最適な呼吸パターン(強弱、タイミングなど)を上手く行なうことで、呼吸の仕方だけでなく、気持ちや感情が、心臓へ与える影響をも知り、それを自己制御(コントロール)する練習ができるようになります。

その結果、自律神経を正常な働きに引き戻し、各内臓、血管、腺、などの不随意器官の働きを正常化させることができるようになります。

言い換えれば呼吸によって自律神経とその支配化の器官のストレス反応を解除することが可能となるのです。

バイオフィードバックで不随意器官の働きをモニターする バイオフィードバックで不随意器官の働きをモニターする

バイオフィードバックのデータを読み取る

では実際にバイオフィードバックデータを紹介します。下記の図5には2つのデータが記録されています。図5の上下のグラフはそれぞれ、心拍数変動性(HRV)と皮膚発汗度(SCL)の変化をモニターしたものです。

図5  バイオフィードバックデータ パターン1 図5 バイオフィードバックデータ パターン1

パターン1は、呼気が5カウント、吸気が3カウントの呼吸リズムを行ったときのデータです。これはいわゆるリズミカルな腹式呼吸であり、横隔膜が上下する動きに呼応するように腹部の膨張と収縮がリズミカルに行なわれる呼吸パターンです。

※ちなみにカウントとは心の中で数を数えるときのカウントのことであり、1カウントが1秒ではありません。

下のグラフでは、皮膚発汗度(SCL)はほぼ0に近い位置で起伏が見られない。これは皮膚発汗が生じていないことを示している。つまり自律神経の副交感神経が優位になっていると状態です。

上のグラフでは、心臓の拍動の変化(HRV)がほぼ規則的な放物線を描いています。横軸は時間を示し、縦軸は振幅を示し、そして波形の横軸は心臓の拍動時間、縦軸は拍動の強弱を示しています。

図6 バイオフィードバックデータ パターン2 図6 バイオフィードバックデータ パターン2

パターン2は、呼気が10カウント、吸気が5カウントの呼吸リズムを行ったときのデータです。これはいわゆるいわゆる腹式呼吸と胸式呼吸であり、図5の呼吸パターンに比べ、横隔膜の上下運動のその長さがさらに長く、しかもより多くの呼吸筋を運動させる呼吸リズムです。

この結果パターン1とパターン2を比較すると次のようなことが言えます。

1分間の呼吸数の変化:

  • パターン1の1分間の平均呼吸数は7.45回ですが、パターン2のそれは2.23回と言えます。
  • 心拍数変動性(HRV)の変化:

  • パターン1の最高値と最低値の差は12BPMですが、パターン2のそれは最高値と最低値の差は20BPMです。
  • ※これは一般に50歳以上ではが、10BPMを目標値とし、50歳以下では20BPMを目標値としています。
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