What is Dosha Theory?


アーユルヴェーダには体質理論と呼ばれる優れた生理学が存在する。これはアーユルヴェーダだけでなく、ヨーガ、ジョーティシュ(インド占星術)においても共通した理論である。この元となる理論はヴェーダという自然科学から来ている。

ドーシャ理論とも呼ばれるこの体質理論のおかげで人体の生理学的と病理学を理論的に特徴づけることができる。これが診断というプロファイリングの理論と技術である。アーユルヴェーダの医師は問診、触診、視診、脈診などの診断方法を通じて患者の生体情報を読み取る。優れた医師になるとほぼ正確に身体の中の情報を読み取ることができる。それをこの理論と経験則の上に診断、つまり病気の根本原因を推定し、治療方針を立てるのである。

西洋医学では問診、触診、視診によって病気の原因を推定し、次に医学的検査を行い、それを数値化、あるいは画像化してそのデータを読み取り、治療方針を立てる。アーユルヴェーと西洋医学の決定的な違いのひとつは、医学的検査という客観的データ化があるかないかである。残念ながらドーシャ理論をデータ化する科学的方法はまだ存在していない。なぜならドーシャというものは身体の生理的、病気的なエネルギー形態であり、不可視だからである。

しかしながら3つのドーシャを現在の医学的用語で置き換えるならば、異化作用、代謝作用、同化作用と置き換えることができる。例えば日本人にはなじみの深い「気」というエネルギーも不可視ではあるが、その存在や作用は肌で感じている人が多いはずである。それがある装置を使って計測、データ化できないからといって、それを非科学的ということは言えない。まだ科学がその存在を明らかにできていないだけのことである。

その証拠にアーユルヴェーダはドーシャ理論に基づいて多くの精神病、慢性病、病気学的に異常が認められない機能的な症状などの素晴らしい治療結果をわれわれにもたらし続けているからである。

Mission 17: 東インド大震災(Ama Pittaの残骸)


そして不安な夜を過ごしたソロにようやく救援隊と物資が届いたのは翌日のことであった。

Mr. Solo! Mr. Solo! と呼ぶ声がもうろうとしていた意識の中で聞こえた。ソロはベッドでただ一つ握り締めていた懐中電灯の電源を入れ、声が聞こえる方向にその光を向けた。そして暗闇の空間で光の小さい円を描いた。これが力尽きたソロに残された方法であった。

「おい!あっちだ!」と言う男の声が聞こえた。
「ソロさん?ソロさん?サントーシュです。」と言うことが次第に近づいてきた。

サントーシュ警部だった。ソロは助かったと思った。

「ご無事で何よりです。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。ソロさんがクマールに身柄を拘束されたこと事実を突き止めまして、先ほどクマールを逮捕いたしました。これでソロさんの安全は完全に確保されました。どうかご安心下さい。」

そしてソロはサントーシュ救援部隊によって身柄を確保されSuryaへと送還された。

ソロの救出から一夜明けた翌日そしてソロが目を覚ますと、そばにはサントーシュ警部とラクシュミ警部補が笑顔で座っていた。「お目覚めですか」

ソロは差し出された紅茶を飲み干すとサントーシュ警部に大地震と津波の出来事を語り始めた。

実はソロは津波で気になっていたことがあった。それは津波が今まで経験したことのない色と臭いを伴っていたからだ。それは例えていうと色は緑色で臭いは魚の生臭い臭いであった。これをサントーシュ警部にいうと彼はこう言った。

「ソロさん、それはまさにAma Pittaの残骸の色と臭いなのです。つまりこれでAma Pittaは完全に消滅したという証拠なのです。この掃討作戦は成功したということですよ。よかったですね、ソロさん。」

To be continued

What is Pancha Karma?


アーユルヴェーダの治療というとパンチャカルマと勘違いしている人が意外に多い。パンチャとは5つで、カルマとは義務、あるいは処置であり、従ってパンチャカルマとは5つの中心治療法と訳されることが多い。

例の聖医チャラカが残した、「汚れた布は綺麗に染まらない、まず汚れを綺麗にしてからでないと染まらない」と書き残したように、アーユルヴェーダ治療の本質とは最初に浄化法によって体内のいわゆる汚れた部分、つまり毒素を組織から溶かして分離させてから、毒素を体外に排出させる治療プロセスと言うのである。このプロセスを行うのがアーユルヴェーダであり、それ以外はアーユルヴェーダではない。

パンチャカルマは5つの治療法は、Vamanam(嘔吐法)、Raktamoksya(瀉血法)、Virechanam(寫下法)、Basti(浣腸法)、Nasyam(経鼻法)である。

これら5つの中心治療によって身体のあらゆる種類のドーシャ(増化して悪化した不純物)やアーマ(毒素化した老廃物)を身体のあらゆる排泄器官から排泄させることが可能なのである。

これがアーユルヴェーダの神秘であり真骨頂である。これによって病気の原因を取り除き、再発を防止しでき、真に健康を回復する他の医学に例を見ない自然医学なのである。ある人は西暦1990年台後半にアーユルヴェーダをこう評した。「治療をいう名の下に副作用を伴い、健康な組織や機能までも損なう医療は医療とは呼べない。21世紀の人々は産業を地球環境問題として捉えるように、医療を身体の環境問題として捉えるようになるだろう。そしてより環境を壊さない自然な医療を選択するようになるだろう。」2011年、その予言どおりの時代が到来している。

Mission 16: 東インド大震災(大地震と大津波の襲来)


ソロは腹に力が入らないために声も小さな蚊の鳴くような声になっていた。

下痢の第一波は例の液体を飲んだ30分後に、下腹部を震源とするマグニチュード8.0クラスの大地震が発生した。その後すぐに津波警報が緊急発令された。

「緊急速報、緊急速報!アパーナ・シティで大地震が発生しました。大津波が予想されます。速やかに避難して下さい。車での避難は避けて下さい。速やかに高台に避難して下さい。」

ソロの頭の中にどこからともなく聞こえてきた、避難サイレンと緊急速報が繰り返し鳴っていた。ソロは2011年3月11日に発生した東関東大震災のテレビ中継の映像が目の前の空間に鮮明に映し出されるのを感じた。ソロはそのときは直接の被災者とならなかったが、その未曾有の大震災は鮮烈な映像として記憶していた。
ソロは今わが身に起こりつつある大震災を直感した。ソロはベッドから身をひるがえし、高台へと直行した。そして下腹部の大地震から約15分、津波の大一波が襲来した。

グオー!ジャー!という轟音とともに、ものすごい勢いの津波大一波が襲ってきた。津波はアパーナ・シティの河口堰を乗り越えて、アナーハタ・シティの中心部までのすべてのものを根こそぎなぎ倒しながら浸入し、ついには2倍の高さに膨れ上がって逆流をはじめた。そして轟音とともにその濁流は再びとなってアパーナ・シティの河口堰から一気に外海に流れ出た。ソロはその一部始終を高台から見ていた。その光景はさながら映像で見ていた東関東大震災のインド版、東インド大震災と呼ぶにふさわしい大惨事を体験した。

その後も、下腹部を震源とするマグニチュード6.0~7.0クラスの地震の余波と小規模な津波が第2、第3と続いた。ソロはこの日、完全にベッドの上の被災者となって取り残された。

そして不安な夜を過ごしたソロにようやく救援隊と物資が届いたのは翌日のことであった。

To be continued

What is Vireshanam?


ヴィレーチャナというのは毒素を伴ったピッタを排泄器官から排泄させる重要な治療法の一つである。特に毒素を伴ったピッタ(Ama Pitta)は一連の浄化法にて小腸に溜まるとされる。下剤を飲ませて一時的に下痢状態にさせて水便として排出させる方法である。

一般に下痢になる原因は感染症であるのでそれに伴って下腹部の痛みや発熱、嘔吐などの病的症状を伴い、すばやい適切な処置が必要である。

しかしヴィレーチャナの場合下剤として自然の生薬を利用する。一時的に下痢を生じさせる。そして第2の脳である下腹部の自律神経系が感知して浄化作用が終了すれば自然に下痢を止める生体反応が起きるのである。

しかし一応治療であるために前後は適切な監視が必要である。なぜなら人によっては自律神経系が弱っている場合などには下痢を止める生体反応が適切に働かないことがあるので、その場合には他の生薬を服用して下痢を強制的に止めることも必要になってくる。

これも健康な生体反応の一つであるが、下痢の後には便秘が起こりやすい。人為的に下痢を起こした場合についても同じことが言える。従ってその予防としてバターミルク(ヨーグルトに水と塩を加えたもの)を与えられることが多い。

Mission 15: Vireshanam下剤作戦


ビッグ・ヴァータに寝返ったクマールはソロに2日間のSvedanam蒸焼逆襲の攻防をかけた。ソロはもうほとんどスチーム・チキンになりかけていた。その灼熱地獄は今まで経験したことのないほどの大量の汗を身体から奪い取っていた。

そしてその翌朝、クマールがベッドに横たわっているソロの脇に来てこう言って起こした。

「ソロさん、お目覚めはいかがですかな?あなたに最高のプレゼントを持って来ましたよ。あなたも早く楽になりたいでしょう?この辺りでAma Pittaへの抵抗を止めて、私のようにビッグ・ヴァータに投降してはいかがですか?もうこんな場所で過ごすのはうんざりでしょう?わざわざこんなところまで来て、辛い思いをしながら毒を出さなくてもいいでしょう?いい暮らしをすればAmaが溜まるのは当たり前じゃないですか?」

「Ama Pittaへの抵抗を止めさえすれば、すぐにでもソロさんをヴァータ・シティの5星ホテルの最上階Sweet Roomにお連れして、GorgeousなLadyとDeliciousなWine & Dinnerでソロさんをこの世の天国、Favious NightへとInvitationしますよ。さあいかがですか?ソロさん?ここにサインをするだけでのことですよ。」

ソロの脳裏にFavious Nightのイメージが横切った。Ama Pittaへの抵抗を止め、ビッグ・ヴァータに投降すれば楽になれることは分かっていた。しかし、その一方で、忙しくストレスに満ちた生活に戻ることは毒素ばかりか、いずれストレスによって身体は蝕まれ、自滅してしまうことは明白だった。ビッグ・ヴァータの支配下から逃れるためにここにやってきたのではないか!と思った瞬間、ソロは身体の底から上に上がるエネルギーを感じた。

ソロは、「私はもう君らの誘惑には乗らない。ビッグ・ヴァータの思い通りにはならないよ。」とクマールに言った。

クマールは、”Vow Sit! See you at Hell.” 「おい、やれ!」

部下は用意した液体をソロの口に持っていき、一気に飲ませた。

To be continued

What is Swedanam?


スウェーダナは発汗法である。原理はサウナと同じであるが、違う点は薬草の煮汁を利用したウエットサウナであるということである。

その目的は身体の最大の排泄通路(スロータス)である皮膚の毛穴を蒸気により開き、発汗を誘発させて、一気に溜まったアーマ(毒素)を汗とともに排泄させる方法である。

そしてこの薬草の煮汁は開いた毛穴から必要な分だけ吸収され、アーマ(毒素)の通過した経路を洗浄、浄化することが出来るのである。

Mission 14: Svedanam蒸焼逆襲


「ソロさん、あなたの身柄は我々によって確保されました。これからは私の指示に従ってもらいます。」とクマールは言った。「これからはビック・ヴァータが私のボスです。残念ですがあなたを蒸し焼きにせよとの命令です。命の保障はできかねます。

なんと!クマールがサントーシュ警部から闇のボス、ビッグ・ヴァータの手下についたというのだ。この予期せぬ展開にソロは舌打ちをした。「クマール!きさま、奴に寝返ったな!この裏切り者!」

そうしてビッグ・ヴァータに寝返ったクマールはソロに逆襲をかけてきた。Snehapanam潜入作戦で力を使い果たしていたソロには奴らにもう抵抗する力は残っていなかった。

午前10時ちょうどにSvedanam蒸焼逆襲が始まった。今日は何時にもまして暗い部屋だった。

クマールは部屋の片隅に置かれた四角い大きな箱を指さし、「ソロさん、これがあなたを蒸し焼きにする箱ですよ。」とにやりと笑った。「さあ、これから灼熱地獄を思う存分味わってもらいましょうか。残念ながら今回ばかりは命の保障はいたしかねます。」

床には火のついたガスバーナーに鍋がかけられ、ジュージューと不気味な音を立てている。すでに熱湯になっているようだ。その鍋の横には奇妙にもホースのようなものがくっついており、もう片方の先を見るとなんとクマールが指差した黒い大きな箱につながっていた。

奴らこれで俺を蒸し焼きにするつもりだな。ソロは全身から血の気が引いた。

クマールは、「よし、始めろ」と部下にあごで指図をした。すると箱が開けられた。大量の蒸気が咳を切って部屋に飛び出してきた。そしてソロは軽々と二人に抱えられ、その箱の中へ押し込められた。奴らは箱の中の蒸気を一滴も外に漏らすまいと首の周りの隙間をタオルで完全に塞いだ。

クマールは、「よし、それでいいだろう。」「ソロさん、スチーム・チキンの出来上がりが楽しみですよ。」と笑いながら、部屋を出て行った。

ソロは「熱い!助けてくれ!」と断末魔の声を上げた。

それがこれだ! 1….2…..3

What is Snehapanam?


スネーハナというのは油剤を利用した浄化法の一つである。

よく知られているのは薬草油(タイラ)を利用した全身、あるいは局所のマッサージ法である。またネトラタルパナという目の周りを練った小麦粉で土手を作り、その中に暖めた薬用ギー(精製バター)を入れて目を浸すというものだ。

そして今回の薬用ギー(精製バター)を飲用するというものも含まれる。これらは患者の症状と体質と体力によって医師によって処方されるべきもので、個人で勝手に判断して行うのはいけない。

Mission 13: Snehapanam潜入作戦の成果


Snehapanam潜入作戦の5日間はソロにとって試練だった。

例の二人の男が毎朝、7時定刻にやってきては薬草ギーを飲ませる。それが日増しに増えていくのだ。そして食事と言えば、夕方に1食米のお粥が用意されているだけなのだ。

サントーシュ警部とラクシュミ警部補は毎日巡回に来てはソロの生体反応をチェックしている。ソロはサントーシュ警部に素朴な疑問を投げかけた。

「警部、ちょっとお尋ねしたいのですが。」とソロが切り出すと、警部は、「どうぞ何でもと答えた。」

ギーと言えば牛乳の精製油脂なのですが、これがAma Pittaの掃討作戦であるのはわかるのですが、それを毎日体に侵入させても(飲んでも)大丈夫なのですか?」

するとサント-シュ警部は、「ソロさん、そのご質問はあなただけでなく、他の西洋医学の医師からもよく聞かれる質問で、実際私も何度も彼らと議論したことがあります。」
「いわゆる血中コレステロールを逆に増やしているのではないか?とか、コレステロール値が高い患者には危ないのではないか?とかいう議論がなされます。5日間で650ml程度の薬用ギーという脂肪分を直接口から飲用するわけですから一時的にコレステロールがあることも十分想定されます。しかしながらそれは一時的なことと言えます。そして最後にはその値は元の値よりも低くなり、正常値に戻ることが確かめられているのです。この結果を元に私たちは自信を持って安全であると言い切れるのです。」

ソロは、「実は私は数年前から3つの血中コレステロール値の判定基準である、LDL値だけが高く推移したままなのです。ひょっとするとこれも下がるかも知れませんね。」と聞くと、サントーシュ警部は、「可能性は大いにあります。」

ソロは、「帰国後には毎年恒例の定期健診があるので、グッドタイミングですね。その結果は必ずご報告しますよ。」

To be continued

What is Ama and Stotas?


一般に生活していると物を購入し、不要な物が増え、部屋が散らかり、整頓(秩序)が乱れてくるものです。中には整理整頓の行き届いている方もおられますが。同様に私たちの身体も生活の一部として食事、労働、睡眠、排泄する中で体内に老廃物や老化物質が増えていき秩序が乱れていきます。

アーユルヴェーダはこれをドーシャ(ヴァータ・ピッタ・カパ)のアンバランス(秩序が乱れる)、アーマ(老廃物や老化物質)とマラ(排泄物)が組織に蓄積し、スロータス(血管、リンパ管、排泄器官)を閉塞することで老化、そして病気が起こると考えています。

アーマとは現代医学的に解釈すると、色々な説がありますが、例えば、牛乳の消化が不完全な場合にできるペプチドという物質です。多くの日本人が子供のときから大人になってもまだ牛の乳である牛乳を飲み続けていますが、ペプチドは腸管から吸収されて血中に入り、抗原抗体反応を起こし、アトピーなどの皮膚病を引き起こすとも考えられています。

また別の説としては活性酸素があります。酸素を必要とする生物には必然的に代謝の過程で活性酸素ができるのは宿命ですが、多くの場合、紫外線、喫煙、飲酒、嗜好品、ストレスなどによって活性酸素は増大し、自身の細胞を傷つけます。正常な細胞分裂が阻害されることで正常細胞がガン化する原因であると考えられています。