Mission 17: 東インド大震災(Ama Pittaの残骸)


そして不安な夜を過ごしたソロにようやく救援隊と物資が届いたのは翌日のことであった。

Mr. Solo! Mr. Solo! と呼ぶ声がもうろうとしていた意識の中で聞こえた。ソロはベッドでただ一つ握り締めていた懐中電灯の電源を入れ、声が聞こえる方向にその光を向けた。そして暗闇の空間で光の小さい円を描いた。これが力尽きたソロに残された方法であった。

「おい!あっちだ!」と言う男の声が聞こえた。
「ソロさん?ソロさん?サントーシュです。」と言うことが次第に近づいてきた。

サントーシュ警部だった。ソロは助かったと思った。

「ご無事で何よりです。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。ソロさんがクマールに身柄を拘束されたこと事実を突き止めまして、先ほどクマールを逮捕いたしました。これでソロさんの安全は完全に確保されました。どうかご安心下さい。」

そしてソロはサントーシュ救援部隊によって身柄を確保されSuryaへと送還された。

ソロの救出から一夜明けた翌日そしてソロが目を覚ますと、そばにはサントーシュ警部とラクシュミ警部補が笑顔で座っていた。「お目覚めですか」

ソロは差し出された紅茶を飲み干すとサントーシュ警部に大地震と津波の出来事を語り始めた。

実はソロは津波で気になっていたことがあった。それは津波が今まで経験したことのない色と臭いを伴っていたからだ。それは例えていうと色は緑色で臭いは魚の生臭い臭いであった。これをサントーシュ警部にいうと彼はこう言った。

「ソロさん、それはまさにAma Pittaの残骸の色と臭いなのです。つまりこれでAma Pittaは完全に消滅したという証拠なのです。この掃討作戦は成功したということですよ。よかったですね、ソロさん。」

To be continued

Mission 16: 東インド大震災(大地震と大津波の襲来)


ソロは腹に力が入らないために声も小さな蚊の鳴くような声になっていた。

下痢の第一波は例の液体を飲んだ30分後に、下腹部を震源とするマグニチュード8.0クラスの大地震が発生した。その後すぐに津波警報が緊急発令された。

「緊急速報、緊急速報!アパーナ・シティで大地震が発生しました。大津波が予想されます。速やかに避難して下さい。車での避難は避けて下さい。速やかに高台に避難して下さい。」

ソロの頭の中にどこからともなく聞こえてきた、避難サイレンと緊急速報が繰り返し鳴っていた。ソロは2011年3月11日に発生した東関東大震災のテレビ中継の映像が目の前の空間に鮮明に映し出されるのを感じた。ソロはそのときは直接の被災者とならなかったが、その未曾有の大震災は鮮烈な映像として記憶していた。
ソロは今わが身に起こりつつある大震災を直感した。ソロはベッドから身をひるがえし、高台へと直行した。そして下腹部の大地震から約15分、津波の大一波が襲来した。

グオー!ジャー!という轟音とともに、ものすごい勢いの津波大一波が襲ってきた。津波はアパーナ・シティの河口堰を乗り越えて、アナーハタ・シティの中心部までのすべてのものを根こそぎなぎ倒しながら浸入し、ついには2倍の高さに膨れ上がって逆流をはじめた。そして轟音とともにその濁流は再びとなってアパーナ・シティの河口堰から一気に外海に流れ出た。ソロはその一部始終を高台から見ていた。その光景はさながら映像で見ていた東関東大震災のインド版、東インド大震災と呼ぶにふさわしい大惨事を体験した。

その後も、下腹部を震源とするマグニチュード6.0~7.0クラスの地震の余波と小規模な津波が第2、第3と続いた。ソロはこの日、完全にベッドの上の被災者となって取り残された。

そして不安な夜を過ごしたソロにようやく救援隊と物資が届いたのは翌日のことであった。

To be continued

Mission 15: Vireshanam下剤作戦


ビッグ・ヴァータに寝返ったクマールはソロに2日間のSvedanam蒸焼逆襲の攻防をかけた。ソロはもうほとんどスチーム・チキンになりかけていた。その灼熱地獄は今まで経験したことのないほどの大量の汗を身体から奪い取っていた。

そしてその翌朝、クマールがベッドに横たわっているソロの脇に来てこう言って起こした。

「ソロさん、お目覚めはいかがですかな?あなたに最高のプレゼントを持って来ましたよ。あなたも早く楽になりたいでしょう?この辺りでAma Pittaへの抵抗を止めて、私のようにビッグ・ヴァータに投降してはいかがですか?もうこんな場所で過ごすのはうんざりでしょう?わざわざこんなところまで来て、辛い思いをしながら毒を出さなくてもいいでしょう?いい暮らしをすればAmaが溜まるのは当たり前じゃないですか?」

「Ama Pittaへの抵抗を止めさえすれば、すぐにでもソロさんをヴァータ・シティの5星ホテルの最上階Sweet Roomにお連れして、GorgeousなLadyとDeliciousなWine & Dinnerでソロさんをこの世の天国、Favious NightへとInvitationしますよ。さあいかがですか?ソロさん?ここにサインをするだけでのことですよ。」

ソロの脳裏にFavious Nightのイメージが横切った。Ama Pittaへの抵抗を止め、ビッグ・ヴァータに投降すれば楽になれることは分かっていた。しかし、その一方で、忙しくストレスに満ちた生活に戻ることは毒素ばかりか、いずれストレスによって身体は蝕まれ、自滅してしまうことは明白だった。ビッグ・ヴァータの支配下から逃れるためにここにやってきたのではないか!と思った瞬間、ソロは身体の底から上に上がるエネルギーを感じた。

ソロは、「私はもう君らの誘惑には乗らない。ビッグ・ヴァータの思い通りにはならないよ。」とクマールに言った。

クマールは、”Vow Sit! See you at Hell.” 「おい、やれ!」

部下は用意した液体をソロの口に持っていき、一気に飲ませた。

To be continued

Mission 14: Svedanam蒸焼逆襲


「ソロさん、あなたの身柄は我々によって確保されました。これからは私の指示に従ってもらいます。」とクマールは言った。「これからはビック・ヴァータが私のボスです。残念ですがあなたを蒸し焼きにせよとの命令です。命の保障はできかねます。

なんと!クマールがサントーシュ警部から闇のボス、ビッグ・ヴァータの手下についたというのだ。この予期せぬ展開にソロは舌打ちをした。「クマール!きさま、奴に寝返ったな!この裏切り者!」

そうしてビッグ・ヴァータに寝返ったクマールはソロに逆襲をかけてきた。Snehapanam潜入作戦で力を使い果たしていたソロには奴らにもう抵抗する力は残っていなかった。

午前10時ちょうどにSvedanam蒸焼逆襲が始まった。今日は何時にもまして暗い部屋だった。

クマールは部屋の片隅に置かれた四角い大きな箱を指さし、「ソロさん、これがあなたを蒸し焼きにする箱ですよ。」とにやりと笑った。「さあ、これから灼熱地獄を思う存分味わってもらいましょうか。残念ながら今回ばかりは命の保障はいたしかねます。」

床には火のついたガスバーナーに鍋がかけられ、ジュージューと不気味な音を立てている。すでに熱湯になっているようだ。その鍋の横には奇妙にもホースのようなものがくっついており、もう片方の先を見るとなんとクマールが指差した黒い大きな箱につながっていた。

奴らこれで俺を蒸し焼きにするつもりだな。ソロは全身から血の気が引いた。

クマールは、「よし、始めろ」と部下にあごで指図をした。すると箱が開けられた。大量の蒸気が咳を切って部屋に飛び出してきた。そしてソロは軽々と二人に抱えられ、その箱の中へ押し込められた。奴らは箱の中の蒸気を一滴も外に漏らすまいと首の周りの隙間をタオルで完全に塞いだ。

クマールは、「よし、それでいいだろう。」「ソロさん、スチーム・チキンの出来上がりが楽しみですよ。」と笑いながら、部屋を出て行った。

ソロは「熱い!助けてくれ!」と断末魔の声を上げた。

それがこれだ! 1….2…..3

Mission 13: Snehapanam潜入作戦の成果


Snehapanam潜入作戦の5日間はソロにとって試練だった。

例の二人の男が毎朝、7時定刻にやってきては薬草ギーを飲ませる。それが日増しに増えていくのだ。そして食事と言えば、夕方に1食米のお粥が用意されているだけなのだ。

サントーシュ警部とラクシュミ警部補は毎日巡回に来てはソロの生体反応をチェックしている。ソロはサントーシュ警部に素朴な疑問を投げかけた。

「警部、ちょっとお尋ねしたいのですが。」とソロが切り出すと、警部は、「どうぞ何でもと答えた。」

ギーと言えば牛乳の精製油脂なのですが、これがAma Pittaの掃討作戦であるのはわかるのですが、それを毎日体に侵入させても(飲んでも)大丈夫なのですか?」

するとサント-シュ警部は、「ソロさん、そのご質問はあなただけでなく、他の西洋医学の医師からもよく聞かれる質問で、実際私も何度も彼らと議論したことがあります。」
「いわゆる血中コレステロールを逆に増やしているのではないか?とか、コレステロール値が高い患者には危ないのではないか?とかいう議論がなされます。5日間で650ml程度の薬用ギーという脂肪分を直接口から飲用するわけですから一時的にコレステロールがあることも十分想定されます。しかしながらそれは一時的なことと言えます。そして最後にはその値は元の値よりも低くなり、正常値に戻ることが確かめられているのです。この結果を元に私たちは自信を持って安全であると言い切れるのです。」

ソロは、「実は私は数年前から3つの血中コレステロール値の判定基準である、LDL値だけが高く推移したままなのです。ひょっとするとこれも下がるかも知れませんね。」と聞くと、サントーシュ警部は、「可能性は大いにあります。」

ソロは、「帰国後には毎年恒例の定期健診があるので、グッドタイミングですね。その結果は必ずご報告しますよ。」

To be continued

Mission 12: Amaの逆襲


スネーパパーナ侵入作戦は順調に滑り出したように見えた。しかしオペレーション2日目には様相が変化してきた。奴らの逆襲が始まったのである。

サントーシュ警部が同僚のジュニア警部補を連れてきた。
「ソロさん、ご機嫌いかがですか?こちらは警部補のLakshmiさんです。」

ラクシュミは、「ソロさん、始めまして。ラクシュミです。サントーシュ警部よりオペレーションの経過は聞いております。これから私も作戦に参加させていただきますのでよろしくお願いいたします。」

サントーシュは、「ところでソロさん、Snehapanaオペレーションの経過はいかがですか?」

「痒みに悩まされています。特に背中からでん部にかけての背面部がひどいようです。これで眠りも阻害されています。」

サントーシュは、「ソロさん。これは奴らの逆襲なのです。言い変えれば奴らの最後の抵抗なのです。従ってSnehapanaオペレーションが上手く機能している証拠でもあります。このオペレーションでは奴ら街を廻っているあらゆるSrotasに追い込みます。多くの場合は地下下水道に追い込み、一気に海へと流し出します。しかし奴らの一部は地上のSrotasにも逃げ場を探して潜伏しようとします。そこは本来奴らが潜伏していない場所なので一種の拒否反応、あるいはアレルギー反応が生じます。この調子だと当初予定している5日間のオペレーションで奴らを掃討できると信じています。ソロさん、大丈夫ですので、もうしばらくの間よろしくご協力をお願いいたします。」

To be continued

Mission 11: Snehapanam潜入作戦


翌朝7時前、すでに私は準備を整えていた。下の苔を取り、歯を磨き、顔を洗って待っていた。午前7時ぴったりに任務に当たる男がドアをノックした。

「ソロさん、はじめまして。この任務に当たるJayaprasadと申します。どうぞよろしくお願いいたします。

ジャヤプラサッドの最初の印象は、まったく表情を変えない男で、他の連中とは少し気配が違っていた。私は、こいつもきっと百戦錬磨の奴なんだろう、しかしこんな奴こそこの潜入作戦にはうってつけの男だとう推測した。

ジャヤプラサッドがこのオペレーションに用意した液体はこれだ。

ジャヤプラサッドは、「ソロさん、歯磨きは済ませましたか?排尿は済ませましたか?」
この男、ちゃんと肝腎なポイントは押さえているぞ。信頼できる男だな。

「それで結構です。それでは早速始めましょうか。ご存知だとは思いますがこれがKayana Geeです。まずこれを手にとって下さい。そしてゆっくりでいいですから飲み干して下さい。」

私は手にとって、まず匂いをかいだ。別に問題はない。そして一口入れると、苦い。少し顔が歪んだが、これなら飲めない味ではない。そして少しずつゆっくりと飲み干した。

そこに別の男が現れた。男は手にジャージャーポットを持っている。

ジャヤプラサッドは、「ソロさん、喉が渇いたらこの水を飲んで下さい。生姜湯です。これも役に立ちますので。」

ジャーポットを持った男は、「ソロさん、Anilと言った。」

To be continued

Mission 10: Boss Shrikumar警部の登場


サントーシュがある男を連れ立ってやってきた。

ソロさん、「私のボスを紹介します。捜査部長のShrikumar警部です。」

シュリクマールは、「ソロさん、始めまして。もっと早くお目にかかる予定でしたが、急用ができたりして面会が遅くなりましたことお詫びいたします。サントーシュ警部からミッションの進捗状況の報告を受けておりました。ソロさんにはこの2日間2名の部下とともに掃討作戦に参加していただきましたが、お疲れになられたのではないでしょうか?」

私は、「シュリクマールさん、シュリクマール警部をはじめ、掃討作戦を指揮してくれた2名の部下は優秀ですね。彼らのオペレーションは完璧でしたよ。」

シュリクマールは、「そうですか。それは良かったです。それでは彼らのオペレーションの結果を拝見させてもらうとします。その前に私なりに再度Profilingを行いますのでいくつかご質問をさせていただきます。サントーシュ警部と同じ質問なるかもしれませんが、どうぞご協力下さい。」

シュリクマールは、そう言って、再度、私の口から主訴とその他の症状について質問を始めた。そして特に首を悩ましている問題に関してはその経過を詳しく求めた。彼は続いて、脈診をして、頚椎の辺りを触診した。
シュリクマールは、サントーシュと何やら話をしていたが、私のほうを向いてこう言った。

「ソロさん、明日より5日間 Snehapana潜入作戦を開始します。これはPitta 掃討作戦です。奴らのアジトにKayana Geeを潜入させます。奴らのアジトを一掃するためのベストなオペレーションです。その作戦はこうです。」

毎日早朝決まった時間にMaha Kalyanakam Ghruthamを口から潜入させます。最初は25ml、様子を注視しながら50mlずつ増やしていき、最終日は225mlとなるでしょう。ご存知かも知れませんが、これはMedicated Geeです。このオペレーションによって奴らをアジトを放棄させて肛門から投降させることになるでしょう。

ソロさん、3日目くらいから吐き気を催すかも知れませんが大丈夫です。そのときにはDhanwantharam Grikaというピルを用意していますので飲んで下さい。また食事はお腹がすいたときにのみご用意させていただきます。米のおかゆになります。少しきつい作戦になるかもしれませんがどうかご協力のほどよろしくお願いいたします。明日午前7時に開始です。その任務に当たる男を送ります。それではまた。

To be continued

Mission 9: Sirodhara投下作戦


同日午後15時にシローダーラ投下作戦が開始された。

例のよって治療台の上に座り、ヴァサヴァンが前に立ち、手に薬草油を持ってお祈りが始まった。そしてジャヤパランが背後に立ち、一人で両肩からお尻までストロークを始めた。彼の手はとても大きく温かいのですぐに全身が温かくなった。

「ソロさん、それでは仰向けになって下さい。」とジャヤパランが言った。そして細いひものような布を頭に巻いて縛った。

頭の上には銅製の容器がぶら下がっていた。ジャヤパランは容器の下に空いた穴に通してあった布を少し微調整した。そこにヴァサヴァンが温めた薬草油を注ぐと、温かい液体が額へと投下された。

ジャヤパランはこの容器を左右へとリズミカルに揺らすと、それに併せてその温かい液体は額の左から右へ、右から左へとリズミカルに額へ落ちていく。これはまさに温かい液体による頭部のマッサージなのだ。
ときどき意識がもうろうとなって、寝ているのか目覚めているのか分からなくなる。時間の感覚も分からなくなる。何より頭が真っ白になるというか、気がついたら雑事から思考が開放されている。まさに瞑想状態なのだ。

どれくらいたっただろうか。隣のバスルームでする物音で意識がはっきりしてきた。そしてそこで液体投下が止まった。彼らに支えられて身体を起こし、横目で時計を見たら早1時間になろうとしていた。こうしてシローダーラ投下作戦が終わった。

To be continued

Mission 8: Aviyanga掃討作戦


ソロさん、それでは仰向けになって下さい。
すかさずヴァサヴァンが私の左に、ジャヤパランが右へフォーメーションを変えた。
そして彼らの大きな暖かい手が私の左右の腕に置かれたと思うと、一気にストロークが始まった。腕から胸、そして下腹部まで1,2、1,2というリズムでアヴィヤンガが開始された。

彼らの息はぴったりと合い、マッサージのストロークはいっし乱れぬ完璧な技だった。これが彼らの長年培われた技か?しかし彼らの手は大きい、そして熱いほどに熱を持っている。

まずはウダーナシティからアパーナシティまですばやくストロークする。10分以上の攻撃をかける。続いてアパーナシティからヴァヤーナシティに攻撃を移す。なんというリズミカルな攻撃なのだろう。しかも力強い。時々、胸が押しつぶされるのではないかと思うくらい力強かった。

そして両手を頭の先に伸ばし、手のひらから足の甲までの長さをワンストロークで行うマッサージが圧巻だった。彼らはこのロングストロークでも両足を一切動かすことなくできる。これも彼らの持ち前の体格と鍛えられた体がなせる技か?

続いてうつ伏せになってのストローク(攻撃)が行われた。仰向けと同じように一矢乱れぬ攻撃は流石だった。

ジャヤパランが相棒のヴァサヴァンに小声で言った。
「いいか。どんな小さな凝りや張りも見逃すな。さあ、仕上げのストローク(攻撃)だ。」

To be continued

Mission 7: 掃討作戦開始


そこでです。ソロさん!その作戦は次の2つです。
Aviyanga(アヴィヤンガ)とSiro Darha(シローダーラ)作戦です。

当日、二人の部下をそちらに送ります。彼らはこの掃討作戦には過去何度も出動して的確に任務を全うしている経験豊富なエキスパートです。私の信頼置ける部下ですのでどうぞご安心ください。

当日10:00 定刻、10分前に二人の男がやって来た。

「ソロさん、はじめまして。自分はJayapalan(ジャヤパラン)と申します。この相当舞台の班長です。これからしばらくよろしくお願いします。」

「ソロさん、はじめまして。自分はVasavan(ヴァサヴァン)です。自分は空手の黒帯を持っています。ソロさんの身辺警護は私にお任せ下さい。どうぞよろしくお願いします。」
と言って彼らは身分証明書を差し出した。

Jayapalan(ジャヤパラン)は身長が190cm近くあるだろうか、眼光鋭く、声が少ししゃがれた大柄な男である。Vasavan(ヴァサヴァン)も身長185cm近くあろうか、空手マスターだけにその鍛えられた筋肉は服の上からでも容易に見て取れる。太くしっかりとした声であった。

ジャヤパランが、ソロさん、作戦の準備は整いました。どうぞこちらへお入り下さい。
通された部屋の中央には黒い大きなテーブルが置かれている。部屋全体には独特の薬草の臭いが立ち込めている。

私は、これから、「まな板の鯉」ならぬ、「治療台の鯉」なることを覚悟した。

ソロさん、こちらで服を脱いで、ふんどしに着替えて下さい。ふんどしに着替えると治療台の上に座るよう指示された。そしてヴァサヴァンが私の前に、ジャヤパランが背後に位置取りをして、独特な身辺警護のフォーメーションが組まれた。そしてヴァサヴァンが左手に浅い容器に入った薬草油(タイラ)を持っている。そして右手をそっと左手の下に重ね、目を閉じてお祈りが始まった。次にその薬草油(タイラ)を少し右手にとってから私の頭に刷り込んだ。

To be continued

Mission 6: 掃討作戦のシナリオ


ソロさん、奴らの掃討作戦はこういうシナリオです。

街の中心部から少し下がったところ、アパーナ・シティに奴らのアジトがあるはずです。その活動拠点には不正なマネーがロンダンリングされ集まっていると考えられます。きっと中央の役人などから贈収賄のパイプがあるはずです。汚れたマネーはそのパイプを通じて全国に流れ込んでいます。奴らは別の組織であるピッタにも汚れたマネーを渡し、アパーナ・シティから政府の機関の集中するプラーナ・シティの大統領ハウスであるアジュナー・チャクラにまで闇資金(病み資金)が流れていると考えられます。最初のミッションはまずこの闇資金の流れを食い止めることです。」

いかがですか?ソロさん?

よく分かりました。同意します。ではその作戦とは?

そこでです。ソロさん!その作戦は次の2つです。
Aviyanga(アヴィヤンガ)とSiro Darha(シローダーラ)作戦です。

To be continued

Mission 5: インド人プロファイラーのプロファイリングScene 2


サントーシュは、「Apana Vayuがよく機能していません。そしてPitta Amaurtaの状態です。これが細胞レベルに浸透しています。」と結論づけた。

サントーシュは、「今、ピッタが亢進しています。右のわき腹に皮膚に発疹が痒みを伴って現れています。これは奴がとても興奮している証拠です。まず奴の動きを抑えなければなりません。奴は多くのアーマを含んでいます。アーマは皮膚から出ようとしているのですが、そのときは痒みを伴います。ソロさん、奴がアーマを連れてくるのです。そしてアーマがなければ病気は起こりません。」

サントーシュは、「ヴァータは動きが早く、どんな小さな隙間でも入り込み、他の連中をあおり、色々と悪さをする本当にやっかいな奴ですからね。ソロさん、下腹部のヴァータの働きがよくありません。ピッタの活動を抑えた後に、ヴァータを捕まえるのです。奴は普段は地下組織にその姿を隠したまま、他の連中を操っている奴も年に一度、モンスーンの時期にその力に押されるように地上にその姿を現わすのです。奴はとてもユニークな特徴を持っているので必ず奴を見つけ出すことができます。ソロさん、必ず奴を捕まえましょう。」

To be contined

Mission 4: インド人プロファイラーのカウンセリング Scene 1


サントーシュは「それは確かに奇妙な話ですね。」どうやらこの症状は彼もまだ扱ったことのないケースのようだった。

私は朝が来るまでただ横たわっているだけなのです。一睡もできないまま、朝起きて普通に仕事をする。もちろん体は疲れているのでしょうが、昼間はまったく眠くはならないのです。体を疲れさせたら眠れるのではないかと思って、何度か少し強めの運動や労働を試みましたが、その夜もやはり眠ることは出来ませんでした。

この症状はたぶん強いストレスと長いコンピュータワークと関係しているのではないかと思っています。奴に付け込まれる隙を与えてしまったのだと思います。

サントーシュは私の意見に笑顔でうなづいてから、「主訴の内容はよく分かりました。その他に症状はありますか?」と聞いた。

「はい。主訴以外にその他の症状もあります。それらは次のようです。」と私は話を続けた。

サントーシュは私の症状をすべて問診してから、続いて聴診器、血圧、舌、右腕から脈診を行い、私の生データを収集した。そしてプロファイリングを行った。

ソロさん、よく聞いて下さい。これからあなたのプロファイリングを申し上げます。よろしいですか?」

私が「もちろんです」と答えた。

サントーシュは、「Apana Vayuがよく機能していません。そしてPitta Amaurtaの状態です。これが細胞レベルに浸透しています。」と結論づけた。

To be continued

Mission 3: インド人プロファイラーと面会 Scene 2


最初に私の身体的特徴からProfilingが始まった。彼は私と何気ない会話をしながら、私から決して視線をそらすことなく、カルテに書き込んでいた。

ソロ、あなたの主訴を聞かせていただけますか?主訴とは医学用語で患者を最も悩ませている症状のことである。我々、諜報部員の間では絶えず会話を盗み取られるリスクがあるために、暗号化された言葉を使って会話することが常である。つまり主訴とは、今回のMissionのターゲットである指名手配犯人、奴がどのように現れるのかを聞いているのである。

私はどのように会話を切り出そうかと少し躊躇して、こう切り出した。
「不眠です。しかもとても奇妙な症状なのです。最初にこの症状が現れたのは、確か、2007年2月でした。眠れないのです。」「目を閉じると眉間の奥にちょうどピンポン玉のようなものを感じて、それが脳神経を刺激して眠れないのです。約1~2ヶ月は続きましたか」

するとサントーシュはすかさず、「それは、なかなか寝付けないということですか?それとも眠れるけどもすぐに目が覚めるということですか?」

いいえ、全く眠りに落ちないのです、この症状を他人に説明するのに、日本語よりも英語の方が正しい表現だと感じる。日本語で「眠れない」というのはあいまいな意味になってします。人は自然に眠る、意識して眠るのではない。従って英語では”Fall a sleep”、まさに「自然に眠りに落ちない」というのが最適な表現なのである。

サントーシュは「それは確かに奇妙な話ですね。」どうやらこの症状は彼もまだ扱ったことのないケースのようだった。

To be continued

Mission 3: インド人プロファイラーと面会 Scene 1


Who is Vaidyam Santhosh

昼過ぎにサントーシュ(Santosh)と名乗る警部がやってきた。彼はヴェノジが私のために送り込んだProfilingをするエキスパートである。ProfilingとはFBIでも行われている犯人捜査のための人物鑑定手法である。

彼はアーユルヴェーダ医師であり、特にメンタルヘルスに関する症状をProfilingするエキスパートであると自己紹介した。浅黒い皮膚に、黒い髭を生やした、体格のよい男だった。

サントーシュは私の他に2名、合計3名のチームで犯人特定のProfilingを行います。私の役目はシニアVaidyam(ドクター)にデータを渡し、コンファレンスを行って、犯人捜査のための詳細な手順を組み立てます。

まずはしばらくおとり捜査を行います。その間、あなたの身柄の安全のために優秀な部下を数名つけますので、安全は十分に確保されますのでどうぞご安心下さい。同意していただけましたら、このドキュメントにサインをいただき、さっそくあなたを悩ましている犯人のProfilingを開始させていただきます。

サントーシュのインフォームド・コンセントは完璧だった。ソロは口には出さなかったが、ヴェノジは頼りになる男をよこしてくれたと感じていた。そしてサントーシュのProfilingが始まった。

To be continued

Mission 2: インド人エージェントの合流


6月10日11:00
ソロはIndia Gandhi Airport, Domestic Departure にてIndiGoという国内線の
Boarding Check inをしていた。12:55分のフライトまであっという間だった。
目的地はKochi フライトは完璧だった。17:05分定刻に到着した。

外へ出るとある男がプラカードを上げていた。”Welcome to Surya. Mr. Solo”
その車へ乗り込みソロはSurya Ayurveda Health Resortへと直行した。
目的地に着いたのはほぼ19:00。あたりはもう薄暗くなっていた。
これが今回の舞台である。

到着するとまずここのマネージャーであるKumarという名乗る男がコテージへと私を案内した。これがコテージである。

すると間もなく今回私のMedical Mystery Tourの案内役でMissionを全面的にサポートしてくれるエージェントが現れた。

Welcome to Kerala. It’s very nice to meeting you. I am Venugopal and your guide to your mission. Call me Venuji.

今回のあなたのミッションをサポートさせていただきます。ヴェノジと名乗る男は精悍な顔立ちに白いあごひげを蓄え、眼光鋭く、流暢な英語をとても早口で喋る。しかし終始、笑顔を絶やさない。知的な男であることがすぐに分かった。

長旅ご苦労様でした。今日はお疲れでしょうから、これで失礼しますが、明日、私の自宅にてちょっとしたパーティを催します。実は孫の2歳の誕生日パーティを身内だけで開催します。ぜひご招待したいのです。

これからしばらくあなたと一緒に活動する訳ですが、諜報活動はまず身内に感ずかれないことが原則ですからね, you know? と彼はウィンクした。
It’s OK! I’m happy to be your guest.

Mission 1: ドーシャを捕まえろ


アーユルヴェーダ紀行 2011 

私の名前はソロ、
私の職業は、国際諜報部員。
その所属は決して明かすことはできないが、
悪を封じるためには世界の果てまでも追いかける。
お!ボスからミッションの依頼が届いたようだ。

おはよう!ソロ君
またこうして君に会えて嬉しいよ。

さて今回の君の任務のターゲットはインドだ!
インドに潜伏している国際指名手配犯人を探し出し逮捕することにある。

しかしソロ君、今回はちょっと手ごわいぞ。
なぜなら犯人の写真がないのだ。
手がかりは奴のプロファイルだけだ。
われわれはもちろん、世界の諜報部にも奴の写真は一枚もない。

ソロ君、安心したまえ。
君に心強いエージェントを用意している。
彼と協力して何としても奴を探し出し、捕まえるのだ。

例によってこのテープは自動的に消滅する。
それでは君の検討を祈る。