インド占星術の特徴 – 結婚と離婚

インド占星術はインドにおいては国の省庁局の監督下にあって、国立の大学の学科、大学院、博士課程、国家資格まであり、合格した占星術師は医師や弁護士と並ぶ国民にはなくてはならない職業、社会的サービスの一つです。


悠久の国インドが発明した重要なことのの一つに数学の0(ゼロ)があります。また最古の言語と言われているサンスクリット語(梵語)もインドが発明したものの一つです。古代のインド人はそれら論理的な思考とヨーガという自己探求の技術を駆使して宇宙と人間の関係を解き明かしそれを文字にして体系化しました。それがヴェーダと呼ばれる自然科学の学問体系です。その学問の中で最も難解で最も広範囲なものがインド占星術と言えます。

インド占星術の特徴はヴェーダという宇宙と人間の関係を体系化した思想がベースになり、さらに高等天文学と高等数学がその技術を支えていますので、いわゆる「過去の行いが現在を作り出し、現在の行いが未来を作り出す」という作用反作用の法則、別の言い方をすれば、業(カルマ)の法則(仏教)あるいは、「人は蒔いた種を刈り取らなければならない(聖書)」と同様の思想に基づいて、いわばその人がどのような種をいつ蒔いたのか、そしていつその実を刈り取らなければならないのかを明確に推測する未来予測を得意としていることです。

また他の占星術によく見られるどちらともとれるようなあいまいな表現、あるいは心理学的な勇気付けのような表現は熟練したインド占星術士の鑑定には見ることができません。それともう一つの特筆すべき特徴は、他の占星術は自分がよくなることだけを中心として見ますが、インド占星術は自分と宇宙の関係において調和を見ます。そのよい例が結婚と離婚です。

例えばアメリカ、ヨーロッパ社会では結婚は男女が出会って、恋に落ち、結婚したいと思えば、誰も反対はすべきではない、両親や兄弟姉妹に結婚の報告するだけです。離婚もまた同様です。しかしながら伝統的なインド社会(日本も含む)では結婚は単なる二人の問題ではなく、その親兄弟姉妹や親戚とも関係ができると考えます。ですから広い意味で二人だけの問題ではない部分もあると言えます。別の言い方をすれば結婚は広い意味での家族との調和という観点にあるということです。

この観点を広げて行くと、個人と個人、個人と家族、個人と家系、個人と組織、個人と社会、個人と国、個人と地球、そして個人と宇宙となります。例えば個人が殺人をした場合には、個人は被害者とその家族、所属する組織にまで影響を与えます。そして国が定めた法律によって裁かれます。個人が犯した罪が宇宙とどんな関係を及ぼすのか分かりづらいかもしれませんが、逆に宇宙と個人の関係は明白です。それは太陽が個人に与える影響を見れば分かります。

例えば太陽エネルギーである紫外線と赤外線系が個人に影響を与えていることは周知の事実ですね。同様に太陽系の惑星すべてが固有のエネルギーを持っています。まだ解明はされていませんが、これらのエネルギーがあなたが誕生した瞬間から24時間365日絶えず個人に降り注いでいます。そのエネルギーは複雑に作用しながらあなたの人生にあなた固有の影響を与えています。これが宇宙が個人に与える影響です。

インド占星術は、個人がどのような種をいつ蒔いたのか、そしていつその実を刈り取らなければならないのかを明確に推測する未来予測を得意とし、自分がよくなることだけを中心として見るのではなく、自分と宇宙の関係において調和を読み取ります。そのよい例が結婚と離婚という訳です。

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