■ 日本は世界のシニア大国となる(老いてこそわが青春なり)

The Most Aged Kingdom, JAPAN

多くのシニア(老人)を少ないジュニア(青年)が支えるシニア大国ニッポン

▼釈迦は人の人生のさまざまな苦悩を「生老病死」という四文字熟語で表現したと言われる。正に至言というべきであろう。また歳を重ねる悲哀を表現した言葉に、「光陰矢のごとし」、「少年老いやすく学なり難し」という諺もある。各市町村には「老人クラブ」、あるいは「老人会」という任意会員組織があるが、その入会基準年齢は一般には65歳をもってするとなっている。いわば老人という定義が65歳であることが定着してるということである。

現在65歳の人は別名、「第1次ベビーブーム」と称される1948年生まれの人たちである。当時は敗戦の復興のためにはまずは人口を増やすこととして「生めよ育てよ」という国策が敷かれたが、このベビーブームを頂点にして出生率が右肩下がりで推移している。その当時、現代のような少子化が来ようとは社会学者でさえ想像できなかったに違いない。日本は今後、多くのシニア(老人)を少ないジュニア(青年)が支えなければならない世界屈指のシニア大国への道を邁進していると言える。


【シニアの終活戦線】


 ▼巷では「終活」という新語がにわかに脚光を浴び始めているが、これはいわば「自分らしい死に方をするための活動」ということになろうか。「死に様」は「生き様」といわれるように死に方は生き方の延長であり、生き方の最後の日とも言える。死に方が人それぞれ違うのは生き方がひとそれぞれ違うからである。往々にして死は自分の思い通りには死ねないものであるがゆえに、その死に方に自分の意思を反映するためには、生きている時にこそ意思を残し伝えておかなければならないということである。


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これはひとえに自分の問題と言うよりは、むしろ残される側の遺族、子供や孫などの身内の問題だからである。つまりある時突然訪れる両親の死に対して生前に本人の意思を残されていない子供や孫はただ戸惑い、困惑し、時には本人の意思とは真逆の対処をするかもしれない。本人が生前に意思を示していれば遺族はそれに従って粛々と処理をすることができる。これは逝く者(親)が残された者(遺族)に対して残すことのできる最大の誠意なのかもしれません。

【常識を覆す…..ニッポンのシニア】

▼2013年5月にギネス級の偉業を成し遂げたシニアがいる。冒険家、三浦雄一郎さんが80歳にしてエベレスト登頂に成功しました。これは皆さんの記憶にも新しいと思いますが、実は他にも元気なシニアが沢山いるのです。先日、テレ東の日経6番組の一つ、「ガイヤの夜明け」で「常識を覆す…..ニッポンのシニア」という番組が放映されました。シニア専門の旅行会社が企画した「神秘の北極圏探検ツアー」の模様を取材していました。

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これはシニアの夢をかなえるツアーと銘打って、北極圏の自然の神秘を体験してもらおうというものでした。氷河が溶ける夏場に、豪華客船をチャーターし、小型ボートに乗り換えて、野生の北極白クマの生態を目の前で観察したり、雪解けの絶景をその目で見たり、船内では各界の先生が講師となって色々な講座を受けることが出来るなどなど。日程は15日間 価格150万円からですが参加者は60人、平均年齢70歳、最高年齢90歳、そのほとんどが女性。

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【どうせなら世界最強のシニア王国を目指せ!ニッポン】

▼ある顧客がインタヴューに答えて次のように語っていました。「私もこの歳(78歳)になりまして、7年前に主人も亡くしましてね。自分にとってうれしいこと、楽しいことだけを考えようと思います。それには旅は最高ですよ。」 この女性は万が一に備えて子供や孫、身内に次のような遺言を残しているのです。「おばあちゃんが旅行でどんな死に方をしても悲しまないで下さい。おじいいちゃんのところに行くのですから。旅先で死んでも旅行社の責任ではありません。」と。

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この女性は自分らしい死に方を決めているともいえます。それはとりもなおさず自分の生き方を決めているということです。それはまるで、「もう誰も私を止められないわよ」と言わんばかりの強い意思と元気が伝わってくるようです。日本は世界のシニア大国となりますが、こんなシニアなら大歓迎です。お金はある、時間はある、持病もあるけど、邪魔者はいない」。女性にとっては「正に老いてこそわが青春なり」かもしれない。どうせなら世界最強のシニア王国を目指せ。ニッポン

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