■ MADE IN JAPAN を正しく評価しない日本人

 ■MADE IN JAPAN は世界の信用ブランド

【MADE IN JAPAN を正しく評価しない日本人】

「隣の芝生は青い」という言葉がありますが、これは「他人のものはよく見える」ということから、「自分がどれほど恵まれているかを知らずに、他人の物をほしがる、あるいは他人の生活をうらやむ」といった意味で使われる思います。それから転じて「足るを知る」、つまり「自分がいかに恵まれているかを感謝する」ことを諭しています。

先日、地域の観光スポットに出かける機会があり、改めて地域の工芸品が展示販売されているショップに立ち寄ってみました。それは日本伝統の竹製品で、花生け、敷物、そして花籠(はなかご)などでした。花生けとは花を生けるための入れ物ですが、置くだけでなく、天井から吊るすものなど、今の生活様式にもマッチしたとてもセンスのよい製品だと感じました。

圧巻は花篭、つまり竹ひごで編んだいわゆる手作りのバッグでした。その時間とともに色合いが増しアメ色に輝いているではありませんか。その風格と存在感は他の陳列に群を抜いて秀でていました。

売り子の中年の女性と言葉を交わしているとその女性からもその花籠に対する賞賛の声を聴くことが出来ました。曰く、「もう25年以上も前のこと、私は海外に行ったおりに数々のブランドのバッグを購入しましたが、歳を取っても使っているのはこの竹で編み上げたバッグの花籠だけだと言うのです。私はこの製品の愛用者というご縁でいまここで仕事をさせてもらっているのです。ここには多くの観光客がいらっしゃいますが、値段を見ただけで「高い」と言われるのです。

私は曰く、「それはおかしいですよ。物の値段が高いや安いかは当の本人が使ってみてはじめて分かるものではないでしょうか?現に奥さんはこの製品を25年以上も愛用されているのでしょう?いまどき25年以上も客に愛用される商品なんてそうざらにありませんよ。もうしっかり元はとっているんじゃないですか?(笑い)


【MADE IN JAPAN の復興に欠けていることは】

先日、ある大型ホームセンターに出かけました。先日来、気になっていたことがあり、ためしに竹製品を扱う売り場へと明日を運んだ。それは掃除、農具、生活用品売り場にあった。竹箒、竹ざる、などなど。そして手にとってみると、驚くべきことにほとんどがMADE IN CHINA, THAILAND, INDONESIA, MALAYSIA なのだ。いったいMADE IN JAPAN はどこに行ってしまったのだ?

多くの中小零細企業が海外生産を開始して久しいが、値段競争を勝ち抜くために海外工場を作り、安い賃金で現地の出稼ぎ農民を雇用して生産する。それを逆輸入して日本で販売する。製品は生産国での表示義務があるのでMADE IN JAPANが表示できない。

しかしよく考えてみよう。MADE IN JAPANそれ自体が世界の消費者にとって信頼のブランドなのだ。日本の中小零細企業が価格競争に勝ち抜くために行った戦略はMADE IN JAPANという信頼ブランドをあえて捨てていることに等しいのではないだろうか。

それはひとえにわれわれ日本人の消費者一人一人がMADE IN JAPAN を価格でのみ評価して本当の価値を正しく評価しなくなったことに大きな原因があるのではないだろうか?そうすることでMADE IN JAPANの作り手である企業は値段競争ではなく、安全、安心、品質、耐久性、などの付加価値競争による生き残り戦略に邁進できるのではないか?

MADE IN JAPANを守るのはわれわれ日本人の消費者一人一人の自国製品に対する正しい価値評価を持つ目にかかっているのではないだろうか?

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