■ がんと診断される前にがん治療に対する理解と心構えを準備しませんか(がん治療で殺されないために)

がん治療で殺されない七つの秘訣(文春新書 2013年4月 近藤誠著)
がんと診断されてからでは間に合わない?
▲よく定年退職者が仕事を辞める前には定年後にあれもしたいこれもしたいと思っていたが、定年後しばらくしてすべてやってしまってもう何もすることがないと嘆きの声が聞かれるそうだ。どうやらこのやりたかったことというのはいわゆるイベントであって仕事に代わる生きがいの類ではなさそうだ。これを見つけるためには定年前に準備を始めるべきであって、定年後に準備を始めるというのは遅いのかもしれない?

また60歳まで年金の掛金を収め、65歳で年金を受給する前に亡くなる人が多い。私はこれを「魔の5年間」と呼んでいる。仕事以外の第2の人生を謳歌する目前に死んではさぞや無念であると思う。

日本人の死因のトップはがん。誰でも何時がんと診断されてもおかしくない。そこでがんと診断されてから心の準備を始めるのではなく、診断される前にがん治療に対する理解と心構えを始めておくべきだと思う。

その理由の一つにがんと診断されると通常は標準的な治療計画が医者主導で進められていく、患者にとっては不安な心を抱えた状態で、今からがん治療に対する理解と心構えの準備を始めるのはもう間に合わない。


 ▲ここに一冊の本がある。「がん治療で殺されない七つの秘訣」(文春新書)近藤誠。著者は慶應義塾大学医学部放射線科講師で数々のがん治療に対する啓蒙書を出版している。そのほとんどが医学会の定説、あるいは主流的治療に対する問題点やその背景に隠された医者(医療)の本音を明かしている。書物には医者の言いなりに命を預けるのではなく、患者本人が自分にあった医療を選択できる人となってほしいという著者の一貫した思いが伝わってくる。

▲私は以前より「何故がんは手術しても再発するのか」、さらには「手術によって除去できなかったがん細胞がより活性化して再発するのではないか」とも考えていました。実は本書を読んでその疑問が解け、得心できたのです。近藤医師もかつて同じ疑問を持っていたと書かれています。それを簡単に説明すると次のようになります。
▲がんには「がんもどき」と「本物のがん」があり、前者は「他の臓器に転移のないがん」、後者は「他の臓器に転移のあるがん」を意味します。後者の患者は放置しても手術で切除してもいずれ亡くなります。
あるデータには放置しても手術しても生存率は大きく変わらず、むしろ寿命を縮めることが多いことが示されています。「本物のがん」は手術によってもしろ再発が促進され、再発時期が早くなり、結果、寿命を縮めることになります。
つまり「本物のがん」は手術では治らず、がんではなく手術によって術死する。同様に「本物のがん」にはがんを放置する方が抗がん剤の毒性で死ぬよりラクに死ねるリストも掲載されています。これが「がん治療で医者(医療)に殺されない」論旨であるように思います。
▲ちなみにがんを「がんもどき」と「本物のがん」と命名、分類し、その治療対策を分析・検討しているのは近藤誠医師だけであり、いわゆる一般的な病院の標準的な考えではありません。しかしこれは十分に説得力ある考え方だと思います。治る可能性の高い「がんもどき」の治療対策ついても本書で詳しく述べられていますので読書をお勧めします。
自分と家族が「がん」と診断されたときに、がん治療で殺されないための理解と心構えを今すぐ準備を始めませんか?

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