■ 瞑想で音楽を紡ぐ魂の作曲家

瞑想で音楽を紡ぐ魂の作曲家・佐村河内守(サムラゴウチ マモル)


魂の旋律 ~音を失った作曲家~ (2013年3月31日(日) 午後9時00分~9時49分)

まず素晴らしい番組を制作していただいたNHKに感謝を申し上げたい。そして佐村河内守(サムラゴウチ マモル)本人の番組出演と強力に心より感謝を申し上げたい。佐村河内(サムラゴウチ)は日本よりも世界で評価の高い作曲家であることを知りました。

24時間365日、四六時中鳴り止まぬ、轟音のような耳鳴のため、30種類以上の薬を服用しながら、その病気と戦いながら80分の交響曲を書き上げるという想像を絶する作曲活動に始めてカメラが入ったのです。

私はここで彼を評論する資格も意図も持ち合わせていません。ただただ感動したのです。人の苦しみは同じ苦しみを味わった人でないと分かりません。人は他人のそのような苦しみを想像することはできますが、もはや彼の苦しみはその想像をはるかに超えていると思いました。


彼は絶対音感があります。まず絶対音感がある人にとって耳鳴りなど耳から入る雑音は自体が大変なストレスであることは想像できます。それは私の友人で同じ英才教育と絶対音感を持つ作曲家・編曲家からその苦しみを聞いたことがあります。例えばホテルの部屋で壁の中を通っている空調のパイプの中を流れる水の音がソという単音として耳障りな雑音となって眠れないというのです。

佐村河内(サムラゴウチ)の作曲法は想像をはるかに超えています。彼のマンションには彼が「音楽室」と呼ぶ部屋があります。そこには通常はグランドピアノが置かれているはずですが、座机ひとつしかありません。ではどうやって作曲するのか?

何と瞑想なのです。

つまり壁を背にして座り、彼の音楽の泉がある、空間、あるいは宇宙の虚空(かなた)の場所に意識を合わせ、そこに流れている音を頭の中だけで音符へとイメージ(視覚化)した瞬間、同時に音として聴くのだそうです。


オーケストラには多くの楽器がで構成され、その全ての楽器にパート譜があります。彼の瞑想による作曲法はまさに糸から布を織るように音を紡いでメロディやコードを織り上げていくようなものです。

しかしこの作業が困難を極め、彼にストレスを与えているのは24時間365日、四六時中鳴り止まぬ、轟音のような耳鳴という雑音なのだそうです。その雑音の中に埋もれた音をつかみ出すような作業です。そして音楽にするために佐村河内(サムラゴウチ)が最後にどうしてもしなければならないことは、想像を絶する精神集中で掴み取った、まだ頭の中にしかない音符を自らの手で譜面に書き起こすことなのです。

佐村河内(サムラゴウチ)の作曲は、まるで爆発の現場に居合わせた瀕死の重傷者が自分の身体に刺さったガラスの破片を朦朧とした意識の中で一つ一つ抜い行くような作業のようなものだと思います。

こうして世の中に音楽として生まれた「交響曲第一番“HIROSHIMA”」は広島、東京、京都、大阪などで演奏され、番組でその一部が放送されたように会場はスタンディングオベーションで感動の渦の中のようでした。

魂を込めるということはどういうこ
となのか?を見させてもらったような気がします。“命を削り、音を紡ぐ”作曲家。佐村河内守(サムラゴウチ マモル)


どうか少しでも体調が回復することを心よりお祈りしています。

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