■ 翻弄された金の卵 ~介護に挑んだインドネシア人の3年~

 
2008年日本政府はインドネシア政府と人材不足が懸念される介護福祉分野で初の外国人受け入れを調印した。その第一陣として外国人研修生788人を受け入れてから4年。その研修生が始めて臨む介護福祉士という国家試験がやってきた。



研修生がそのまま日本の現場で働き続けるには介護福祉士という国家資格を取得しなければならない。そしてそのチャンスはわずか一度しかない。試験に合格しなければ帰国を余儀なくされる。その難易度の高さから日本人でも合格率が低い。この試験が2012年2月に実際された。その発表は2月末。しかし主人公の彼女は既に帰国を決意している。

3年の介護の実務経験を積み、信頼も技術も経験も得て仕事の継続を嘱望されている期待の外国人研修生は、正に日本の高齢化時代を担う「金の卵たち」のはずであった。日本語のみによる国家試験合格を外国人に強制する日本政府(厚生労働省)は本当に日本国民のために制度を作り施行しているのだろうか?

言葉のハンディを考慮しないで、外国人が誰も合格できないような制度を作ってどうする?帰国した彼らに次のチャンスがあるとしたら彼らは他の国を選択するだろう。誰も日本を目指さなくなる。外国人にとって本当に特殊な国、あるいは排他的な国と思われても仕方がない。

フェイス|NHK広島放送局

Leave a Reply