■ 青い鳥症候群 – 本当の幸せとは何でしょうか?


メーテルリンクの青い鳥は古典童話の名著の一つです。貧しい家に育ったチルチルとミチルの兄妹は、幸福を招くという青い鳥を求めていろいろな国に旅に出か けます。しかし、結局どこにいっても青い鳥を捕まえることができすに家に帰ってきます。二人は疲れ果てて眠り、夢から覚めると、なんと家で飼っていた薄汚れたハトが青い鳥になったのです。
青い鳥は身近なところにいたという話を「幸せは身近なところにある。だから、その身近にある日々の幸せを大切にしよう」というメッセージとして解釈されています。しかし原作の戯曲では「その青い鳥も結局逃げてどこかへ行ってしまう」ところで話が終わります。


青い鳥症候群 – 偏差値エリートの末路 (清水 将之 著)では、この物語にちなんで、現在の【仕事】に不満を感じ、「もっといい【仕事】があるはず」「自分の能力を活かせる【仕事】があるはず」と、理想の【仕事】を求めて転職を繰り返す人のことを”青い鳥症候群”と銘銘しています。
理想と現実とのギャップを埋められずに、我慢できず仕事を転々としてしまう人がいます。しかし、どの仕事でもそれなりの苦労があるため、理想の仕事は見つからず最終的には絶望感を感じることにもなってしまうと言うものです。この【職場】の部分を色々なことばに置き換えても同じことが言えると思います。例えば恋愛、結婚、配偶者、仕事、職場、給料、昇給、上司、部下、住宅などなど。
自分に合わない仕事だと見切りをつけて転職をすることや、キャリアアップのための転職も時には必要でしょう。しかし、その際には自分がなぜ転職をしたいのかを冷静に考え直すことが大切です。現状のどこに満足がいかないのか、理想ばかりを追い求めていないかをもう一度よく考えてみてはいかがでしょうか?と読者に問いかけています。
本年のインド占星術鑑定依頼の中で最も多いのがこの仕事に関することでした。「自分の天職を知りたい」「今の仕事が自分に合っているのかどうかを知りたい」「起業した場合の成功について知りたい」「就職が何時出来るのかを知りたい」「転職のタイミングを知りたい」などなど。
これらの思いの源泉は、「今よりももっと幸せになりたい」という心の欲求だと思います。一般に人間は、一つ幸せを得たのも束の間、またすぐに次の幸せを求めるものです。この人間の特性こそが、一方で「絶えなまく発展する文明社会」と「一向に無くならない病気や犯罪」という光と影を社会に投影しているのではないでしょうか?
インドのヴェーダという精神科学の中に「本当の幸せ」がどこにあり、どうやって見つけるかの具体的な方法があります。それによると「本当の幸せは私たちの内側にあり、それに絶えず触れることが幸せである」と言っています。それを見つけた人は「今のままでいい。すべてが上手く行っている。」という感覚になると言います。そうなると過去の感情の囚われと未来への不安がなくなり、次第に安心感で心が充足されてくると言います。その一つの具体的な方法が「今を生きる」なのです。

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