■ 神話「因幡の白うさぎ」に隠された史実


【童謡にもなっている神話「因幡の白うさぎ」】
神話「因幡の白うさぎ」は鳥取県(現 鳥取市)を代表する時代を継承されている民話の一つです。まずその物語は「大黒様」の名で童謡としてもよく知られています。
この大黒様の作曲者は田村 虎蔵氏です。鳥取市の隣町の岩美郡岩美町の出身で明治に活躍した童謡作家です。改めてその歌詞をみて見ましょう。口ずさんでもよいですね。
作詞:石原和三郎
作曲:田村 虎蔵
1、大きな袋を 肩にかけ
  大黒様が 来かかると
  ここに因幡の 白うさぎ
  皮をむかれて 赤裸
2、大黒様は あわれがり
  きれいな水に 身を洗い
  がまの穂綿に くるまれと
  よくよく教えて やりました
3、大黒様の いうとおり
  きれいな水に 身を洗い
  がまの穂綿に くるまれば
  うさぎはもとの 白うさぎ


【神話「因幡の白うさぎ」のストーリー】
さて神話「因幡の白うさぎ」は童謡の歌詞にもあるように次のような物語になっています。
大国主命(おおくにぬしのみこと)が出雲の国(現 島根県出雲市)から因幡の国(現 鳥取市)に向かっている途中に苦しんでいる白ウサギに出会い、その苦しみを救ってやったという善良な神様の話として知られています。
少し詳しくご説明すると大国主命(おおくにぬしのみこと)は八十神(やそがみ)とよばれるたくさんの兄弟神の従者として荷物を担いで旅をしていたのです。この八十神の旅の目的は、稲葉(因幡)の国の八上姫神(ヤカミヒメ)に求婚するために、稲葉の国を訪れたのです。きっとその当時、家柄よろしく、絶世の美女だったのでしょうね。
最初に通りかかり、皮を剥がれて苦しんでいる白ウサギに、「海水を浴びて、陽の当たる丘に上がって日光浴をしろ。」と言ったのはこの八十神なのです。
続いて通りかかったのが、兄弟神の多くの荷物を運ばされている大国主命(おおくにぬしのみこと)でした。益々苦しんでいる白ウサギにその訳を聞くと、「真水で体を洗い、蒲の穂綿に包まっていなさい。」と自ら治療をしたと言われています。実はこの神話には次のような続き話があるのです。


治療の甲斐あって元気を取り戻した因幡の白ウサギは大国主命(おおくにぬしのみこと)に予言をするのです。
それは「稲葉(因幡)の国のヤカミヒメはあなた以外に誰とも婚姻されません。」と言うものでした。実際にその予言は当たったということですが、その前に八十神(やそがみ)は共謀して、大国主命(おおくにぬしのみこと)に幾多の陰謀を企て妨害したという話です。
【神話「因幡の白うさぎ」に隠された史実】

実際にこの物語の舞台とされる白兎海岸(はくとかいがん)には於岐の島(おきのしま)、そして白兎神社(はくとじんじゃ)には白ウサギが体を洗ったとされる御身洗池が現在も存在しています。
現代的にはいくつかの史実が隠されていると言われています。一つはこの地が薬草と皮膚病の医療の先進地であったのではないかと言うことです。もう一つは神託言霊のような予言を授ける巫女がいて、恋愛を成就するための具体的な方法が存在していたのではないかと言うことです。
そう言えば、鳥取市には薬草茶を製造販売している老舗企業がありますし、白兎神社の隣に「道の駅白兎」が整備されて今では「縁結びの神」として観光客が絶えません。もう一つ白兎海岸はサーフィンの有名なポイントなのです。休日でいい波があるときには近県から多くのサーファーが波乗りを楽しんでいます。
波を待っているときの洋上の黒いウエットスーツの大群はさながら神話「因幡の白うさぎ」に登場した黒いワニ(サメ)の大群のようです。この記事を読んだイベントプロデューサーの方、サーファーに協力してもらって、於岐の島(おきのしま)から岸まで彼らを数珠繋ぎにして、その上をミス白ウサギが歩いて渡るというイベントはいかがでしょう?途中で海に落ちたらミス白ウサギを我先にボードに乗せて岸まで救出した人に求愛することが出来るとか?

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