■ 日本の医療に警告!天才脳外科の提言

日本の医療は大きな危機を向かえている。医療費の高騰、高齢化社会の進行や、医療費財源の問題など、解決の糸口が見えない。日本の医療は今後どうなっていくのだろうか?
カンブリア宮殿に登場した北の大地の天才脳外科と呼ばれる旭川赤十字病院 脳神経外科医、上山 博康(かみやま・ひろやす)医師が日本の医療の問題点と解決策を提言


【日本の医療の問題点】
日本の医療には今問題が山積している。その大きな問題が医師不足と医療費高騰の問題である。
1. 医師不足の問題
医師不足が特に深刻なのは、外科・産婦人科・小児科である。この3つは、他の診療科に比べ、訴訟のリスクが高い。そのため若い医師が敬遠している。一生懸命、患者を助けようと努力しても、それが叶わぬ場合、誤解を生み、訴えられるケースがある。医師として、病院として、例えそれが“白”であったとしても、大きな痛手となる。
2. 医療費高騰の問題
医療費問題で、日本で今、新たな医療制度が広まっていている。これは年々増加する医療費の高騰に対していっての歯止めを設けようというもの。例えば病気ごとに保険適用額を限定しようとする動きもその一つである。これが適応されると医療費格差が生じてしまう可能性がある。平たく言えば「貧乏人と金持ちの格差が医療に出てしまう」
【上山流!日本の医療問題解決策】
上山さんはそれらの問題解決策を次のように提言する。
1. 無過失保障制度
治療をした結果、患者が不幸な結果となった場合、医師や看護師の過失と無過失に関わらず患者には一定の補償を受けられる制度のこと。上山さんはこの制度の成立を望んでいる。これによって双方が救われる。
医療側においては最善尽くした結果、治療が成功しなかった場合に、医療側は医療訴訟というリスクを背負っている。患者にとってはそれが補償を得る手段となっているからである。無過失保障制度を導入すれば、双方にとってもメリットがあると言う。
つまり医療側にとってはリスクを伴う外科・産婦人科・小児科などの診療科における医師不足の解決。患者にとっては医療過誤補償を訴訟に頼らずに得られることができる。
2. 医療費の包括
次に現場の医師に突き付けられているのが、医療費削減の問題だ。包括(ほうかつ)というのは包括支払制度と言うもので、何時の病気に対して請求できる治療費の上限が定額制になるというものだ。これを厚生労働省は医療費削減の切り札として導入しようと検討している。
これによって現在は手術に使う材料費が出来高払い、つまり実際にかかった費用を請求できる。しかし定額制にすることで同じ材料費を使う場合に病院側の赤字になる。これを避けるために医療の質を落とすことになりかねないと主張する。
上山流ではそれを技術と工夫でカバーしているという。つまり3つ使う材料を1つで済むような現場での医師の創意工夫によってカバーしていると言う。
3. 混合診療制度
混合診療とは一つの治療に保険診療と保険の効かない自由診療を両方使える制度である。これは現在、歯科でのみ行われていて、医科では認められていない。これを医科にも認めるべきであるという主張だ。
これによって医師の責任で医療の選択自由が増える。それはとりもなおさず患者の自由意志を尊重して、また経済状況に応じて医療を組み合わせて選択できる。
【天才外科医の印象】
上山 博康(かみやま・ひろやす)医師はまったく意見に躊躇とよどみがない。自分の仕事や意見に明確な信念とヴィジョンを持っていると感じた。社会問題としての医療問題の問題点を正確に捉え、それを解決する明確な対策を持っている人だと思った。
「病気の前に貧乏人も金持ちもない」この信念のもとに誰もが公平に得られる医療制度と誰に対しても差別しない医療を実践している、また現場の医師としてでなく社会全体の医療問題に対する自分の努力を有限実行している稀有な医師だとも感じた。
上山さんの一週間は月・水・木・金が手術。火曜日が外来。土日も休みではなく、手術で全国を飛び回る。睡眠時間は1日平均で4時間。そんな生活を30年以上続けている。

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