自然界VS人間界(過酷な生存競争と驚異の身体能力)

プラネットアースⅡ(Planet Earth II)

先週の日曜日(2-19-2017)、NHKで放映されたBBC Earth制作のプラネットアースⅡ、その中で最も注意を引き付けられた珠玉の映像をご紹介します。

ここは絶海の孤島、ガラパゴス島で日々繰り広げられている日常の一場面です。イグアナを襲う夥しい数の蛇、逃れようとするイグアナの緊迫した場面です。BBC Earthの撮影クルーが初めて撮影に成功したそうです。まずはそのシーンをご覧下さい。

過酷な生存競争を生き抜く驚異の身体能力

この映像は自然界の弱肉強食の凄まじさの瞬間を見事に捉えています。そして異種間の捕食の瞬間を捉えた貴重な場面です。私はそれ以上にあることに驚嘆しました。それは映像にも説明があるように、イグアナが孵化した(卵から生まれた)ての赤ちゃんだということです。

私はまずイグアナの赤ちゃんが生まれる過酷な環境に驚嘆しました。イグアナは孵化、つまり誕生した瞬間、なんと蛇の大群がその生まれたての生命を捕食しようと待ち構えているのです。しかしこの過酷な状況下にあってもイグアナの親も兄弟も誰も手助けしてくれません。一人の力で生き延びなければならないのです。

次にイグアナの赤ちゃんの知能の高さです。映像でもわかるようにイグアナは生まれた瞬間にすでに機敏な判断力と瞬発力を備えていることが分かります。イグアナは蛇は天敵であり、蛇が動くものを感知することを瞬時に判断しています。そして蛇に感知されないように静止しています。これは本能だと簡単にいいきれないほどの優れた知能を持っていると思います。

次にイグアナの赤ちゃんの身体能力の高さです。イグアナは誕生(孵化)した瞬間に夥(おびただ)しいほどの数の蛇の大群に襲われます。その多くは捕食されるようですが、映像のように蛇の執拗な攻撃をかわし、捕食を逃れて岩場にたどり着き、種の保存を果たし生命を繋いでいます。

撮影の裏側 360度

映像ではイグアナの赤ちゃんは本能的に砂場から岩場を目指します。私は岩場の向こうが気になってしょうがありませんでした。イグアナはどうして岩場に向かうのだろうか?岩場の向こうに何があるのだろうか?岩場までたどり着けば本当に安全なのだろうか?という疑問がわいてきました。そしてBBC Earthを調べてみるとFilming Iguana vs Snakes - Behind the Scenes 360° - Planet Earth IIを見つけました。つまり映像シーンの裏話、あるいはメイキングです。次にそのシーンをご覧下さい。

それによると岩場の向こうは海なのです。水陸両用のイグアナはこの岩場を生活の場としています。どうやらあの蛇の大群の生活圏は砂場までなのでしょう。そこから先の岩場はイグアナにとって安全な場所のようです。まるでイグアナは誕生した瞬間に生存のためのただ一つの選択肢が岩場であることを知っているかのようです。

またメイキングビデオによるとイグアナの疾走と蛇の捕食が行われている最中に、それらを捕食しようとする第三の捕食者がその上空を舞っていると説明しています。それは猛禽類の鷲(わし)なのです。蛇もまた上空の捕食者に絶えず命を狙われているのです。

自然界VS人間界

私は2つの映像、イグアナ 対 スネークとそのメイキングビデオを見てふと思いました。もしあのイグアナがヒトの赤ちゃんだとしたらどうなるだろう?

もしイグアナがヒトの赤ちゃんであれば捕食者から逃れることなど不可能でしょう。また捕食されなかったとしても誰かの手助けなしには生存することさえ不可能でしょう。

単純に種としてのイグアナとヒトの赤ちゃんの身体能力は比較はできませんが、私は改めて自然界における種の保存の厳しさとそれを乗り越えて生存する身体能力の高さ、あるいは生命力の強靭さと人間界とのその差の違いの大きさに改めて思い知らされました。

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