雪は無用の産物なのか?雪かきは非生産的な仕事なのか?

鳥取大雪災害

1月23日から24日朝にかけて西日本を中心に大雪となり、鳥取県内の国道や高速道路で、300台以上の車が一時立ち往生した。(朝日新聞)

私は1月22日(日)から上京していていましたが大雪のためダイヤが乱れ、翌日の23日に帰路に着くことができず、24日までの三日間東京に滞在し、25日の夕方に帰宅したのでした。

昨年2016年10月21日に鳥取県中部地震災害が起きて以来、例年ならば冬の味覚の松葉ガニを食べるツアー客を乗せたカニバスは年末年始の風物詩となっていたのですが、今年はさっぱり見かけませんでした。

そして追い打ちするように2017年1月23日の鳥取大雪災害が重なり、自然災害県などの言われなき風評被害が観光産業や経済活動に拡大しないことを祈ります。

積雪は政治・経済格差の一因なのか?

私は新幹線と在来線を乗り継ぎながら帰省の途中、その車窓に映る景色の移り変わり、それは晴れの国から雪の国へと移り変わる景色を見ながらふと思いました。

南北に走る日本列島のおよそ中央には山脈があり、冬に大陸から到来する上空の寒気が山脈で遮られ、山脈の手前、日本海側にはその湿った寒気を降り下し、山脈の向こう側、太平洋側には乾燥した寒気を振り下ろす。その結果、日本海側は積雪となり、太平洋側は晴れとなる。

冬に積雪がなければ少なくともそれが原因での経済活動に支障は出ない。積雪の有無は日本海側と太平洋側の政治・経済格差の原因の一つなのだろう。そこで、雪は無用の産物なのか?雪かきは非生産的な仕事なのか?という疑問がわいてくる。

積雪を捨てるものから価値に変える

雪は無用の産物なのか?と聞かたら、その答えはノーです。雪があるからスキー場に人が集まります。経済活動ができます。これは積雪が価値を生んでいる例です。

また積雪は農産物の価値を高めます。例えばネギ、大根、カブ、白菜などが美味しくなります。積雪の中で保存することは電力を使わずに天然の冷蔵庫で保存することです。保存期間が長くなり出荷調整もできます。

また積雪は地下水として貯蔵されます。それは山脈から海に至る森林、里山、水田、畑、池、川を満たして海へと至ります。自然の営みとそこに住む人間の営みの命の水(水源)となっているのです。

雪かきは非生産的な仕事なのか?と聞かれたらその答えは除雪を仕事としている人以外はイエスです。現在、除雪とは雪を捨てる、あるいは取り除くことが主たる目的ですが、もし雪そのものが商品としての市場が発見、あるいは創出できれば、販売できる可能性があり、その答えはノーです。

例えば雪の市場として夏場の首都圏のビル管理会社への販売の可能性があります。ビルの空調(冷房)に膨大な電力と経費を要しますが、これを天然の雪塊の冷気を利用して冷房できれば電気代が節約できます。これは冬場の雪塊を夏まで貯蔵する技術やプラントが必要ですがその具体的な方法論は私はわかりません。

積雪が捨てるものではなく経済資源となれば、雪国に住む人は冬の間は積雪を晴れの国に住む人に商品として販売して生計を立てることができるようになります。

自分の常識を人に押し付けない

「そんなことが出来ればとっくに誰かがやっているよ」という声が聞こえてきます。しかし今まで誰もやっていない、イコール、市場がない、あるいは不可能ということではないと思います。現に技術もニーズも時代とともに変化しているのですから。

最後に「そんなことが出来ればとっくに誰かがやっているよ」という言葉で周囲に罵倒されながらも見事に成功したビジネスをご紹介します。博多にある温浴簡易宿泊施設の万葉の湯(まんようのゆ)です。

万葉の湯

「九州の東西を代表する名湯、大分・由布院と佐賀・武雄から毎日運び込む最上質の温泉を、高級旅館のような空間で、手軽にお楽しみいただけます。便利なのにくつろげる上質な温泉の誕生です。

この起業家は大分湯布院と佐賀武雄の天然温泉を毎日車で運び、博多で2つの温泉を楽しめる施設を思いつきました。しかし例によって周囲から「そんなことが出来ればとっくに誰かがやっているよ」という言葉で罵倒されました。しかし現在、このビジネスモデルは成功し、他の地方にも出店し、軌道に乗っています。

kaz MasudaDirector, VedicRemedy

私は世の中を変えることができる人は常識や過去にとらわれない人のみだと思っています。私が最も気を付けていることは自分の常識や価値観を人に押し付けないことです。

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