2015年 新年のご挨拶【見えない壁】

New year Greetings with the Mt.Fuji of World Heritage from VedaLife in 2015


【限界の壁】


人間は本当に限界の壁があるのでしょうか。まず肉体の限界に挑戦するアスリートたちの世界記録を見てみましょう。

人間の限界点は100メートル競技で言えば10.00秒の壁でしたが2009年8月16日にウサイン・ボルトが人類の限界点を走破しました。またマラソン(42.195 km)も2時間の壁があと2分57秒で破られようとしています。また鳥のように空を飛びたいと願う鳥人(ちょうじん)たちの競技、棒高跳びは現在の最高距離はなんと6.16メートルです。それまで世界記録保持者だったロシアのブブカをフランスのルノー・ラビレニが2014年2月15日に2センチ上回り踏破しました。彼の身長は177センチなので身長の約3.48倍を飛んだことになります。これが人間以外となると最もジャンプ出来るのはチャンピオンは蚤(のみ)かもしれません。

World Records in Athletics by IAAF
見えない蓋

その蚤のジャンプ力の凄さはよく知られていますが一体どのくらいジェンプするのでしょうか。蚤の体長は1-2mm程度ですが1-2mジャンプできることをケンブリッジ大学の科学者が計測したそうです。つまり計算上は身長の約100倍のジャンプ力を持っていることになります。

A tiney flea

しかしながらこの蚤(のみ)のジャンプ力は簡単に失われることも実験で明らかになっています。「蚤の訓練」と題した実験があります。蚤を高さ10センチ以内のガラス瓶に入れます。そして蓋をして3日間後に蓋を開けるのです。すると蓋を開けてもそれ以降、蚤は飛び出さないというのです。それがこの映像です。

Training Fleas(蚤の訓練)

ただこのビデオのオリジナルとその出展情報、また実験の意図も明らかになっていないのですが大変興味深い実験には違いありません。蚤はジャンプするごとに硬いガラスあちこちにその体を打ち付けながらジャンプの加減を学習をし、その結果、体を打ちつけない範囲でジャンプという運動をしながらガラス瓶の中での暮らしに適応するというものです。これが蚤の学習能力、あるいは適応能力と言えるならば、蚤は限界の壁(見えない蓋)を体得したということになります。

 There was  no longer a lid needed to keep the fleas inside
人間の100倍のジャンプ力を持つ蚤も見えない蓋を認識し飛ぶことを止める

見えない壁

人間の歴史は挑戦の歴史でもあります。未だないものを想像し、それを実際に現実化させてきました。アスリート達も人類の肉体の限界の壁に挑戦しそれを打ち破ってきました。その進化は今後も続くことでしょう。しかし同時に人間は見えない壁を作り争いと心配を生み出し続けています。例えば誰のものでもなかった土地を開墾し、そこに線引をし、切り売りして商売したり、思想や宗教の違いで隣人と憎しみ殺し合いをしています。

ところであなたは両親、先輩、上司から「そんなの出来はずがない」、「おまえには無理だよ」などと言われたことはありませんか?最初は反発していたあなたも人生を重ねていく内に次第に見えない壁を感じるようになりそれを受け入れるようになります。その結果、あなたは大人になっても母親の監視や介入という呪縛からストレスや、あるいは有給休暇の全部消化は罪悪感を感じ続けたりしていませんか。これはあなたが他人からさまざまな限界の壁、あるいは見えない蓋があることを訓練されてきたということです。そして気がついたらあなたは訓練された蚤と同じ行動をとっているのです。正に「蚤の訓練」の蚤と同じではありませんか。

今一度自分が当たり前、常識だと思っていることに疑問を持って見てください。まるで他人のように自分の考え方や生き方を見てみて下さい。それが難しいならあなたが訓練を受けてきた両親、先輩、上司の言動を観察して見て下さい。きっと多くの当たり前や常識だと思っていたことが「見えない壁」、あるいは「見えない蓋」であったことに気づくと思います。

アスリートのように肉体の限界に挑戦する厳しさに比べれば、見えない壁、見えない蓋に気づき精神的な重荷を下ろすことのほうがよほど楽な挑戦だと思います。さあ、見えない壁を壊しましょう。いやいや、見えない壁など始めから存在していないのです。

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