ペットフードを30日間食べ続けた女性(商品ではなく信用を販売する)

 ■ ペットフードを30日間食べ続けた女性(商品ではなく信用を販売する)

【ドロシーのキャンペーンに全米が唖然】

2014年6月後半、アメリカ、リッチランドにあるとあるペットショプの女性オーナーが販売しているペットフードを30日間食べ続けるというキャンペーンを多くのメディアがこぞって取り上げ一時話題となりました。

話題となった人物はパウ・ナチュラルペット店を経営するドロシー・ハンターです。彼女は店内で実際に販売している犬、猫、鳥用のペットフードがペットにとって果たして私たち人間と同じように健康で美味しく食べているのかどうかを彼女自身で食べることによって証明しようと試みたのです。彼女は30日間のキェンペーン期間中、毎日ビデオレターをYou Tube にアップしました。それがこちらです。

7/14 lunch ; store owner eats pet food for a month to promote ingredient awareness
「実際に食べてみると犬や猫のペットフードがいかに美味しいかに驚きました。….私はペットフードが実際に美味しいのかどうか、栄養価は記載の通りなのかどうかと確かめるために30日間食べてみることにしました。」と彼女はインタヴューに答えています。
私はいくつかメディアが取り上げた彼女の記事を読みましたが、ある記事は医学的な見地から彼女の行動は健康被害の可能性を示唆する批判的な記事も掲載されていました。しかし私が彼女の記事から感じたことこと、あるいはそのような視点から書いた記事は見当たらなかったので、ここで私の意見を共有させていただきたいと思います。
Dorothy Hunter's campaign, owner of the Paw's Natural Pet Emporium
Dorothy Hunter’s campaign, owner of the Paw’s Natural Pet Emporium
【商品ではなく信用を販売する】

私は彼女と同じくビジネスを経営しているものですが、その視点から彼女の行動を見るととても興味深いことが見えてきます。それはビジネスに限らず何らかの商品やサービスを顧客に販売してその対価を得ているもにとって共通の重要なことです。それは商品ではなく信用を販売するということです。

例えば食品を製造、あるいは販売している業者がその商品の有効性と安全性を保障する責任をそれぞれ担っていることは常識です。しかしながら数多くの商品を仕入れて販売している小売業者はそれらの商品をすべて自分の口や身体で確かめた上で販売はしていません。製造元や仕入れ業者、あるいは商品パッケージのラベルに記載された内容を信用して小売しているだけです。

ペットショップオーナーのドロシーもそうして小売していたに違いありません。しかし彼女は行動に出ました。自分が信用して販売している商品が本当に大切な顧客とそのまた大切な家族であるペットの健康と栄養に寄与しているのかどうかを自分の口と身体を通して証明してみようという試みです。これは前代未聞の挑戦です。ペットフードの製造元の社員でさえ行わない挑戦です。

ドロシーは30日間の挑戦を終えて自分が信用して販売している商品の安全性と正当な味覚であることを証明することができました。そして彼女がペット愛好者とそのペットのために興したビジネスの正当性を証明することができたのです。きっとドリシーのペットフード店はより多くの顧客を獲得し、安定的にビジネスが続くことでしょう。それはドロシーのペットショップは本当に顧客とそのペットのことを考えて安全、安心な商品を取り扱う店であるという信用が広まるからです。私でもそのような店をお気に入りの店とするでしょう。

ビジネスの基本は商品ではなく信用を販売するということをドロシーの行動は証明していると思います。

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