■ 死んだふりは究極のストレス解消法

■ 死んだふりは究極のストレス解消法

【死んだふりは動物の防衛本能】
 
2014年4月18日のNHK朝イチに俳優の綾野剛(あやのごう)がゲストで出場していた。彼は、「死んだふりでリフレッシュしています。」と言って、実際にその様子を見せてくれた。彼曰く、「テレビを見ているのに見ていないときがありますよね。ちょうどそんな感じです。身体の力が抜けて皮膚が溶けていくような感覚です。」 これが彼の忙しい合間のリフレッシュ法なのだそうだ。
 
「死んだふり」は実は昆虫や小動物の間では有名な行動なのですが、主に敵から身を守る防衛本能ではないかと考えられています。実際にこれを研究している科学者もいてその論文も発表されています。例えば「死んだふり」をする昆虫はストレスを与えると壊死(thanatosis)という擬似的死亡状態となることが知られています。コオロギ、テントウムシなどは数分間、ソウリムシにいたっては1時間以上にも及ぶそうです。また夜行性のナナフシやコノハナシは周りが明るくなるだけで長時間の不動状態となるそうです。
 
また「死んだふり」を動物は身近なところではカエルはニワトリ、適度な圧迫を加えると壊死状態となるそうです。またヘビのヤマカガシは軽い接触を受けると自ら腹を返して口を開け死んだふりをするそうです。シシバナヘビにいたってはさらに口の腺から出血までして見せるといいます。オプッサムはコヨーテに追い詰められると、はじめは威嚇によって抵抗しますが、捕らえられると壊死(thanatosis)するのだといいます。実際にオプッサムが犬に出会うと死んだふりをする映像がこちらです。
 

昆虫や小動物の「死んだふり」は「ストレスを受けた時の防衛本能」として理解されているようですが、その神経系メカニズムまでは研究がされていません。私はこれについてある仮説を立てています。それは「神経系の強制終了」、あるいは「リセット」現象だと考えています。つまり強いストレス受けて最高潮に緊張した自律神経(ANS)を強制的にリセットして身を守る防衛機能だと考えています。また昆虫では生存率が高がるという結果が出ているようです。
【死んだふりはストレス状態の緊張のリセット】
 
さて話を「死んだふり」をする人間に戻しましょう。私たちの先祖は狩猟で生活をしていたときには野生の大型肉食動物との捕食関係にありました。つまり絶えず襲われる危険と隣り合わせだったのです。英語でストレス行動というのは、Fight or Flight 呼ばれます。つまりストレスを受けると人は、「戦うか」、「逃げるか」という行動をとるということです。興味深いのは「死んだふり」というのはそのどちらでもない行動と言えます。
 
遊牧民は馬に乗って長旅をし、生活に適当な場所が見つかったら、まず長旅の疲れをとるために最初にすることは「死んだふり」だと聞いたことがあります。それは大地に仰向けになって手足を適度に広げ身体をまったく動かさないようにして正に死んだふりをするのだそうです。これは実は皆さんご存知のヨーガの「死体のポーズ」と同じなのです。
 
【死んだふりは究極のストレス解消法】
 
私は自身の経験として究極のストレス解消法は「死んだふり」だと確信しています。私は西洋医学的処方が全く効果が出なかった自律神経のアンバランス(失調)による重い症状をこの方法で自ら回復させた経験を持っています。さらに驚くべきことはその治療効果がわずか数日で現れたということです。
 
ここで言う「死んだふり」というのはヨーガの「死体のポーズ(シャヴァ・アーサナ・Shavasana)」を続けることで体得した擬似的死亡状態に至り、その状態を継続させ、最後に再び身体に意識を戻すまでのプロセスのことです。自分はこの肉体である、あるいは肉体にいるという感覚が一切なくなり、絶え間なく浮かび上がっていた思考や感覚からも解放され、今まで無駄に放出していたエネルギーの流れも止まります。
 
まるで天空の空間に充満している癒しのエネルギーを充電しに行って戻る「内なる旅」と言えます。肉体に意識を戻すまでのこの時間はわずか20分から30分の出来事です。まるで別人の身体になれます。ぜひともヒントになさって下さい。。

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