便秘対策(アーユルヴェーダ家庭療法)

便秘は女性にとって最大の不定愁訴(病名ではなく不快な症状)の一つかも知れませんね。その原因は主にライフスタイルに起因しています。便秘の定義はまちまちですが、基本的に毎日お通じがないということを広く定義してみます。今日はアーユルヴェーダの便秘に対する考え方とその対処法をお伝えしようと思います。


アーユルヴェーダには体質理論があります。中国医学で言う「気・血・水」の体質理論に良く似ていますが、ヴェーダ・ピッタ・カパというドーシャ理論です。現代医学の生理学的に言い換えると、それぞれ、異化作用、代謝、同化作用となります。その作用の詳細はここでは割愛させていただきますが、別の記事で紹介していますのでこちらも併せてご覧下さい。
■ インド占星術とアーユルヴェーダ002 【自分の体質・気質】
さて便秘はヴァータという作用が亢進、つまり身体の中で働きすぎている状態によって生じることがほとんどです。ヴァータの大きな特質は「不規則と冷え、そして乾燥と硬化」です。そのような特徴が生理的に続くと便秘になると考えられています。
例えば食生活において繊維質の摂取が少ないと便秘になりやすくなります。繊維質は水分を保持する役目を担っていることが明らかになっています。いわゆる粉食(パン、ビスケット、おかき)などに代表される繊維質の少ない食物は水分保持ができないので乾燥と硬化を促進します。これはアーユルヴェーダの言う、ヴァータの働きを増やすということと一致します。
つまりヴァータを増やすようなライフスタイルは便秘を促進するということになります。言い換えれば、ヴァータを増やさないライフスタイルが便秘を予防解消すると言えます。また特に体質的にヴァータ優位の人は便秘になりやすい体質とも言えます。
それではアーユルヴェーダ的な便秘対策をいくつかご紹介します。
【ハーブ】
一般的に最高のハーブブレンドはTriphala(トリファラ)でしょう。これは3つの果実で、パワダーやタブレットで販売されています。ヴァータの働きをも抑制してくれます。と同時に他のピッタ、カパもバランスよくしてくれる優れものです。
【ダイエット】
まずは繊維質を多く摂ることでしょうね。その代表はハーブ、スパイス、野菜、海草、果物です。但し、便秘の人が生野菜を多く摂るとヴァータが増えてしまいますので却って逆効果です。
【エクササイズ】
特に規則的に身体を動かすことが効果的です。規則的なウォーキングをお勧めします。30分が1単位です。また自宅でスロートレーニングがお勧めです。ポイントは下半身の筋肉を使うことです。ヨーガ体操もそのような選択が有効です。
【呼吸法】
これはヨーガで「ナウリ」と呼ばれている浄化法の一つですが、呼吸法を伴いますので呼吸法としました。腹部のマッサージです。これによって大腸に刺激を与えることができます。コップ一杯の水を飲んでやると効果的です。
【排便のリズム】
「規則的な生活のリズム」というのが最大のキーワードです。便秘の多くの人は時間がないから、忙しいからなどの理由で便意を堪えるライフスタイルを続けた結果便秘になった人が多いと思います。排尿排便は英語では、Call of Nature、「自然の要求」と会話されます。
自分の都合でこの自然の要求を無視し続けることで、身体は次第にその自然の要求を出さなくなります。何故なら無視されるからです。人間にとって最も大切な生理反応は、身体の要求や状態を知らせる機能です。これが正常であるから私たちは熱や痛み、尿意や便意を感じるのです。この知らせが遅れたり、出ないことほど恐ろしいことはありません。生命にかかわります。身体の要求を無視することは即止めたほうがよいと思います。

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